「コミュニケーション能力」をアピールするときの自己PRの書き方

コミュニケーション能力をアピールしたい時の自己PRの書き方

就活において、エントリーシートや面接での大きなアピールポイントとなるのが、自己PRです。

学生は、当然ながら社会人としての仕事の実績がゼロの状態なので、みんななんとか自分がもっているポテンシャルをアピールしようと必死になります。その中でも自己PRとして最もよく使われるのが「コミュニケーション能力」です。

コミュニケーション能力は、「ものすごい経験をした」とか、「特殊な語学力や専門技術、資格を持っていて、仕事上即戦力になります」というようなエピソードを持っていない人がよく自己PRに使う、いわば「定番すぎる」ものです。

ということは、人事担当者は、何百という学生たちの「コミュニケーション能力が強みです」という自己PRを聞き飽きている状態です。

そんな中で、人事担当者に「おっ、この人は違うなぁ」と思ってもらえる自己PRを工夫する必要があります。そのためには、自分の学生時代の「コミュニケーション」について、自分自身でもよくよく棚卸をしてからエントリーシートを作成するべきでしょう。どのような書き方が効果的なのか、例文で見ていきましょう。

コミュニケーション能力をアピールしたい時の自己PRの例文

まずは、人事担当者が「聞き飽きている」、超定番のコミュニケーション能力についての自己PR分から見てみましょう。これを読んで、あなたは「この人は他の人とは違うな。」「一緒に働いてみたいな」と思うでしょうか。

私の強みは、コミュニケーション能力の高さです。私は学生時代にテニスサークルに所属し、大学三年生になってからはリーダーを務めています。わが校のテニスサークルは、県大会に毎年出場する強豪チームであり、非常に人気のあるサークルです。人気があるサークルなので、当然部員の数も他のサークルに比べて非常に多く、現在50名以上が在籍しています。

その中で、私はサークルのリーダーに先輩たちから選んで頂きました。サークルのリーダーに選ばれることは、わが校においてはとても名誉なことです。リーダーに選ばれてからは、これまでより一層練習に身を入れることはもちろん、なかなか上達せずに悩んでいる後輩の練習に付き合い、相談に乗ってあげたり、練習メニューを工夫して考えて皆に発表したり、夏には合宿の提案をし、サークル全体の雰囲気を盛り上げ、自分でも後輩からも先輩からも信頼されるリーダーになれたと思っております。

私は、このコミュニケーション能力を活かし、御社に入社してからは、希望する営業部で、早くお客様の信頼を勝ち取り、御社の業績のさらなる向上に貢献してまいりたいと考えております。

おそらく、あなたが人事担当者でなかったとしても「ああ、またきたか・・」と思われるのではないでしょうか。そうです。コミュニケーション能力とセットといってもよいほど、人事担当者が聞き飽きているのが「サークルリーダー」アピールです。この時期になると急にサークルリーダーが増えるな・・と採用側は感じます。もちろん、それが嘘ではなく、本当にサークルリーダーとして、テニスサークルの士気をもりあげ、部員の信頼を勝ち得ていたのであれば、逆にこの書き方ではコミュニケーション能力が伝わってきません。

それでは、こちらの例文はどうでしょうか。テニスサークルのリーダーというエピソードは全く変わっていません。

私の強みは、コミュニケーション能力の高さです。私は学生時代にテニスサークルに所属し、大学三年生になってからはリーダーを務めています。わが校のテニスサークルは、県大会に毎年出場する強豪チームであり、非常に人気のあるサークルです。人気があるサークルなので、当然部員の数も他のサークルに比べて非常に多く、現在50名以上が在籍しています。

その中で、私は先輩たちにリーダーに選んで頂けました。当初は、なぜ私がリーダーに選ばれたのか、正直よく分かりませんでした。”僕は仲間とワイワイするのが好きだし、友だちが多いからかな”とその時は単純に思っていました。

しかし、実際にリーダーを務めていく中で、私は様々なことを発見し、そして自覚していくようになりました。

例えば、リーダーになってから、練習により一層身を入れていくことで、自分自身が頑張っている姿を仲間たちに見てほしいと思うようになったこと。なかなか上達せずに悩んでいた後輩の心を開きたい、原因をつきとめて一緒に解決して、もっとテニスを好きになってほしい、と思うようになったこと。テニスはメンタルが非常に重要なスポーツであり、特にダブルスでは、パートナーとの信頼関係が勝敗のカギを握ります。もっとチームメンバーの距離を近づけたい、ひいてはチーム全体の雰囲気をもっとよくしたいと考え、夏には合宿も提案し、3日間の共同生活を通して、チームの士気は非常に高まったと思います。

私はこのように、サークルのリーダーを務める中で、誰かをサポートしたい。人と人とを結び付けたい、そのためのアクションを起こすのが楽しい、という自分の志向性に気づいたような気がしています。今では、その志向性を認めて頂けたからこそ、先輩に複数のリーダー候補の中から自分を選んで頂いたのだと考えております。後輩からも、私には相談しやすいというコメントを頂き、チームの信頼を勝ち得るリーダーになれたと考えております。

御社に入社できましたら、このコミュニケーション能力を存分に生かし、希望する営業部にて、御社の良い製品をお客様にしっかりとアピールをしていくと共に、逆に製品を使ううえでのお客様のお悩みや、もっとこういう製品があったらいいのに、というお客様の声をもしっかりと吸い上げて、よりよいご提案をさせて頂くことで、御社の業績のさらなる向上に貢献してまいりたいと考えております。

こちらの例はいかがでしたでしょうか。自己PRポイントは同じコミュニケーション能力。エピソードも同じテニスサークルのリーダー。しかし、こちらの例文の方が具体的で、「そうなのか」と思ってしまう書き方になっていると感じることでしょう。では、コミュニケーション能力の自己PRの際に注意すべき点をご紹介いたします。

コミュニケーション能力をアピールしたい時に注意すべき点

コミュニケーション能力とは、何かを深堀すること

そもそも、コミュニケーション能力とは何でしょうか。あまりにも漠然としている言葉ですが、自己PRとして使うならば、自分がもつコミュニケーション能力とは具体的にはどんな能力なのかをしっかりと深堀りしてから書きましょう。

悪い書き方の例のように、「サークルのリーダーに選ばれたから」「信頼を勝ち得たから」という表面的な書き方だけでは、本当にコミュニケーション能力があるのかという疑問点が湧いてくるはずです。

さらにいえば、このように表面的なコメントでしか自己PRを伝えられない人は、逆にコミュニケーション能力がないともいえるはずです。コミュニケーションを「人に情報を伝達すること」と捉えれば、文書であっても相手に伝わる表現ができる人こそ、コミュニケーション能力が高いともいえるはずです。

良い書き方例においては、「誰かをサポートしたい。人と人とを結び付けたい、そのためのアクションを起こすのが楽しい、という自分の志向性」と、自分が考えるコミュニケーション能力をしっかりと分析し、表現しています。

このように、自分をしっかりと見つめて、深堀りしていきましょう。

アクションをなぜ起こしたのか、その結果何が変わったかを伝えること

次に注意すべきは、エピソードを述べる中で、「これもやった」「あれもやった」「だからすごいでしょ」というただの自慢で終わらないようにすることです。

この例では、サークルリーダーに任命されてから、合宿の企画・実施や、後輩の相談相手や、練習メニューの改善など、この学生は色々な、リーダーとしての仕事をこなしています。しかし、重要なのは、「何をやったか」ではなく「なぜやったか」なのです。そして、その「なぜ」が自己PRで使っているコミュニケーション能力とどう関係があるのかにも言及する必要があります。

良い例を見てみましょう。

「リーダーになってから、・・・自分自身が頑張っている姿を仲間たちに見てほしいと思うようになった・・・後輩の心を開きたい、原因をつきとめて一緒に解決して、もっとテニスを好きになってほしい、と思うようになった・・・テニスはメンタルが非常に重要なスポーツであり、特にダブルスでは、パートナーとの信頼関係が勝敗のカギを握ります。もっとチームメンバーの距離を近づけたい、ひいてはチーム全体の雰囲気をもっとよくしたいと考え・・・」としており、それぞれのアクションをなぜ起すに至ったのか、その理由をしっかりと述べたうえで、上記でご紹介した、「誰かをサポートしたい。人と人とを結び付けたい・・」”というコミュニケーション能力の高さを気づくに至った、という点に繋げています。

一方で、悪い書き方例では、実施したことだけを羅列しているだけで、「信頼を勝ち得た」と結んでいます。このアクションを実施することでなぜ部員の信頼を勝ち得ることができたのか、その部分が不明瞭です。そのため、「この人にそれほど高いコミュニケーション能力があるのか?」という点に疑問符がつくわけです。

コミュニケーション能力をアピールしたい時に書くべきこと

コミュニケーション能力を「どうしても自己PRとしてアピールしたい」という時には、上記でご紹介したポイントを踏まえ、さらに、そのコミュニケーション能力が、なぜその企業にとって、またはあなたが希望している部署にとって役立つといえるのかという点を含めるべきでしょう。つまり、なぜその企業があなたを採用しなければならないのかという点を書くということです。

良い事例を見ると、
「・・・・このコミュニケーション能力を存分に生かし、希望する営業部にて、御社の良い製品をお客様にしっかりとアピールをしていくと共に、逆に製品を使ううえでのお客様のお悩みや、もっとこういう製品があったらいいのに、というお客様の声をもしっかりと吸い上げて、よりよいご提案をさせて頂くことで・・・・貢献してまいりたいと考えております。」
としており、なぜこの人の考えるコミュニケーション能力が希望する営業部にとって役立つ能力となるのか、という点をしっかりとアピールできています。

「営業部は、もちろん会社の製品を売る重要な部署ではありますが、ただ製品を売り歩くだけではなく、逆にお客様の悩みを解決する製品づくりのために、お客様の信頼を得たい。お客様に提案をしたい。そのためは、人と人と、もっといえば人と企業を自分が結び付け、双方にとってWin-Winな状態を作り上げることに喜びを感じるという自分の志向性が必要である」

ということを主張していると理解できます。

採用側は自己PRのどこを見ているのか?

ここまでご紹介してきた中で、すでに勘の良い方は、採用側が自己PRにおいてチェックしたいポイントが分かってきたことと思います。

採用側がエントリーシートに自己PRを書かせるのは、特殊能力をもつ人材をあぶり出すためでは決してありません。いかに、自分自身をよく理解し、その特性を表現し、かつ、それを仕事の中で活用するイメージができているか、という点をチェックしたいのです。

当然のことながら、就活生には業務上の実績がありません。いきなり現場に放り込まれたところで、最初からすべての仕事を満点でこなせる学生は、どれだけ頭が良く優秀な学生であってもいないでしょう。

しかし、その中で悩みながらも、自分の強みを生かしてどう困難を克服居ていくか、どう仕事を覚えようとしていくか、というポテンシャルの有無を採用側は見ているのです。

自己PRには「コミュニケーション能力」よりも、「論理的思考性」とかの方が人事担当者のウケがいいというような小手先のテクニックでエントリーシートを書いたところで、多くの学生のエントリーシートをチェックしている人事担当者には、すぐに見抜かれてしまいます。

奇をてらうことなく、自分自身の好きなこと、得意なもの、喜びを感じることなどをしっかりと棚卸し、深堀りしてみてください。

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