自己分析シートとはなにか|自己分析シートの作り方と注意点

自己分析シートとは何か?

就職活動を行う上では、自己分析は最も重要なもののひとつであるという意見はしばしば耳にするものです。しかしながら、就活留年をした学生以外の就活生にとっては、新卒の就職活動は初めての経験ですので、内定獲得までに具体的にどういったことを行えばよいのかがわからず、自己の分析や業界研究、企業研究などを形式的に行う学生も多く見受けられます。

この原因として、多くの学生が自己の分析や業界研究といった行為が就職活動にどのように活かせるのかをわからないままに手を付けているという点が挙げられます。なぜ必要なのかを分からないまま、先輩やキャリアセンターの就活アドバイザーに勧められたからというだけの理由で分析をこなしても意味がありません。

一言で言ってしまうと、自己分析とは自分が持っている強みをできるだけ客観的に把握するために行うものだと言えます。自分は何が得意で、自分にどういった特性があるのかということを把握することは、就職活動を始める上ですべての基礎になる部分だとも言えます。

しかしながら、具体的にどのような手段を用いて自分を分析すれば良いのかに悩む就活生は非常に多いのが現実です。こういった場合に威力を発揮するのが自己分析シートです。これはワークシートの一種で、空欄部分を埋めていくことで自分の強みや特性がわかり、就職活動の指針が見えてくるようになるのです。

自己分析の意味と目的とは

自分を知るところから就職活動は始まる。自己を分析する意味とは

就職活動とは、一言で言ってしまえば自分の魅力を人事担当者に伝え、自分を企業に売り込む行為であるといえます。

例えば、お店でチョコレートを買う場合を考えてみましょう。コンビニにAとBというチョコレートが売られていたとします。これら2つの製品は異なるものなので、商品のウリもそれぞれ違います。

ここでは、Aのウリが価格の安さと内容量の多さで、Bのウリが味と口どけの良さだったとします。皆さんはどちらの商品を選ぶでしょうか。もちろん、人によってどちらの製品を選ぶかは違うはずです。

たくさんのチョコレートを食べたい場合はAを選ぶでしょうし、高級感のあるチョコレートを食べたい人はBを選ぶはずです。この例えにおいて、チョコレートは就活生自身で、チョコレートのウリに相当するのはあなたが持つ強みです。つまり、人によってウリとする部分は違って当たり前で、どの強みが勝っているとか劣っているといったものではないのです。

自分を分析するというのはまさにこの自分の強みを発見するための行為なのです。自分が持っている強みをできるだけ客観的に捉え、人事担当者にその強みを的確にアピールすることで早期内定を目指すことができるのです。

相手が求める人物像を把握する

分析を行うと、自分の持っている強みが把握できるようになります。就職活動においては、履歴書などの記入や、面接時の受け答えなどを通じて、自分が持っている強みや行動の特性を具体的なエピソードを伴いながら説明することが求められるので、的確な分析は今後の就職活動に良い影響を与えるといえますし、逆に分析を曖昧なままに就職活動を始めてしまうと履歴書などに書いてあることと面接の中での受け答えに一貫性がなくなり、後々自分が困ってしまうことになります。

効率的な分析を行う上で分析シートが役立つと言う事は冒頭で簡単に触れた通りですが、気を付けなければならないのは自分が受けようとしている企業がどのような人物を採用しようとしているのかをきちんと把握しなければならないと言うことです。

先程のチョコレートの例にならって言えば、高級感のあるチョコレートを求めている顧客に、安さと量の多さがウリのAのチョコレートを売り込んだところで、買ってもらえる可能性は残念ながら低いと考えられます。そのため、説明会への参加などを通じてその企業がどういう人物を採用しようとしているのかをあらかじめ情報として仕入れておくことで、自分の強みがきちんと活かせる企業を見つけることができるのです。

仮に、自分が第一志望としている企業の求める人物像が計画性、忍耐力、協調力のある人物であったとしましょう。この場合、分析を通じて知った自分の強みの中から企業が求める能力と一致する能力を中心にアピールすることになります。もし自分の特性と全く異なる能力が求められた場合は、その不足している能力を養うために努力をしているということをアピールしましょう。

もし、自己分析を通じてあなたが知った自分の強みの中に計画性と協調力があった場合は、自分にそれらの能力が備わっていると言うことを証明するための具体的なエピソードを履歴書などに書けばよいのです。卒業論文を書く上で長期的な目標を設定した上で取り組んだのであれば計画性をアピールすることができますし、所属していたサークルなどで大人数で何かに取り組んだ経験があるのであれば協調力としてアピールすることができます。

仮に、企業が求める能力のうち、忍耐力が自分の中に備わっていないと感じるのであれば、忍耐力をつけるために今自分が取り組んでいる事を書くことで、よりその企業が求めている人材に近づこうとしているという積極性がアピールできるのです。

企業が求める能力を完璧に満たした人材などは存在しませんから、すべての能力が自分に備わっていなかったとしてもそれを理由に落ち込む必要はありません。大切なのは自分が何を考え、どのような行動をとるかです。足りないものがあるということをきちんと自覚し、改善に向けた努力をしているというのは大きなアピールポイントになりうるのです。

セルフ自己分析シートの作り方

それでは、実際の分析シートをどのように作り上げていけばよいかを説明します。作り方として正解や不正解があるわけではありません。そのため、数ある分析用紙の作り方のうち、いくつか気になるものに実際に取り組んでみて、自分が書きやすいと感じたものを使うことをおすすめします。

分析に必要とされる質問の中から代表的なものを列挙します。

なにかに取り組んだ経験を掘り下げるのであれば、
「なぜそれに取り組もうと思ったのか」
「なぜ継続することができたのか」
「取り組みの中で何を問題だと感じたか」
「問題解決のため何を行ったか」
「行動によってどのような結果が得られたか」
「結果を受けてどのように考えたか」
「取り組みを通じ何を学んだか」
などです。

就職活動の中でのアピールというと、何かの大会で賞を取った、といったような華々しいものを想像しがちですが、一般的に重視されるのは結果ではなくその過程です。

これは、その過程で何を考え、何を行ったかにその人らしさが現れるからに他なりません。極論を言ってしまえば、華々しい結果を残した経験があったとしても、それがまぐれであれば再現性がないわけですからアピールにはなりません。

そのため、たとえ小さな達成経験であっても、問題を設定し解決に向けての方法を定め、行動に移した経験があるのであれば、そちらのほうがアピールには適した材料になると言えるのです。就職活動を行っていると、中には華々しい結果を収めた就活生に出会うこともあるはずです。

しかしながら、彼らと自分を比較して優劣を気にする必要はありません。就職活動は学生同士の相対評価ではなく、企業の求める人物像にその人材が合致しているかどうかの絶対評価であるという点を心に留めておきましょう。

自己分析シートの書き方例

自分を分析するということは強みを知るためのものであると先程から説明していますが、同時に弱みについても追求することが重要です。実際の面接や履歴書の中では、自分の弱みについて問われることも多々あります。

弱みをきちんと知ることは、自分を客観的に把握していることのアピールになります。弱みに目を向けるのはあまり気が進まないことですが、ほかの就活生がおろそかにしがちなポイントでもありますので、ここをしっかり分析しておくことで、より一歩踏み込んだ分析にすることができるのです。

人生曲線を使った分析シート

人生曲線とは、横軸に時間、縦軸に幸福度をとった曲線です。つまり生まれてから今までの人生の中での自分の気持ちの浮き沈みをグラフに書くことで、それぞれの年代に経験したエピソードについて自分がどのように感じていたかを把握することができるのです。

これを行うことで、幸福度の高いエピソードを抽出し、それらに共通することは何かを考えることで、人生において自分が何を大切にしているのかや、意識的にせよ無意識的にせよ、自分がどのような行動をとってきたのかを把握することができるのです。

また同時に、幸福度が低かったエピソードを抽出すると、原因が自分以外にある場合には自分が許せないと感じる価値観を把握することができますし、原因が自分にある場合には自分の弱みを知ることができるのです。

この方法は、自分がこれまでやってきたことに大なり小なり誇りを持っている人におすすめの方法です。

マインドマップを使った分析シート

マインドマップを用いた方法は、比較的自分のこれまでの行動や経験すべてにしっかりとした自信を持てない就活生におすすめです。こういったタイプの就活生にとっては、人生曲線が書き辛く柔軟な発想を妨げる可能性が考えられるため、人生曲線型の分析は不適当な場合もありえるのです。

マインドマップとは分析したいテーマを複数の要素に分け、それらの要素について連想されるキーワードやアイデアを樹形図的に書き広げていくものです。このマインドマップは分析に非常に役立つものです。

大学時代の自分を分析したい場合は、4年間で自分が経験したことを4つから5つ程度の大きな要素に分けることから始めます。一般的には、アルバイト、サークル、ゼミ、プライベートなどが要素の例です。次に、それぞれの要素の中で思いつくエピソードをすべて書き出します。

例えば、サークルの場合、仲間と何かを成し遂げた経験、後輩を指導した経験、他大学のチームを交流した経験などが挙げられます。さらに、それらの経験の中で学んだことや苦しかったこと、取り組んだことなどを列挙します。そして最終的に挙がったそれらのエピソードを表すキーワードを書き込みます。

例えば、後輩を指導する中で、その後輩の特性を意識して指導したのであれば、このエピソードからは相手の立場に立って考える「共感力」を連想することができます。

自己分析シート作成時の注意点

分析を仕上げる中で、次第に自分の行動のクセや価値観が分かり自分の強みを知ることができるようになってくるのですが、中にはどれだけ分析を行っても自分の強みに繋がらないという人も中にはいるはずです。

こういった場合は、適性診断を受験するのもひとつの方法です。適性診断は設問に対して最も自分を表すと思われる答えを順番に選んでいくことで、自分に潜んだ強みを知ることができるのです。無料で受験できるものに加え、有料のものもあり、分析精度が高いことで評判の診断もあるので、一度受験してみても良いかもしれません。

これらの診断を通じて客観的に知った自分の強みを頭に浮かべながら、再度分析に取り組んでみましょう。先程以上にそれらの能力を裏付ける具体的なエピソードを思い出しやすくなっているはずです。これは、人間の特徴として手がかりのない状態から何かを思い出すより、きっかけを与えられた状態から何かを思い出すほうが思い出しやすいという傾向があるためです。

また、用紙の記入は一日や二日で行おうとするのではなく、ある程度の期間をとってゆっくり考えるようにしましょう。過去の経験を思い出そうとして、すべてを即座に思い出すことはできません。考えが及ぶ中で、ふと何かを思い出すこともあるでしょうし、仲間と話をしている中で仲間から何かを指摘されることもあるでしょう。

そのため、焦らずじっくり時間をかけて分析を行うことが重要です。理想としては、就職活動を行う中で気付いたことも欄内に書き込み、どんどんと分析の精度を上げることが望まれます。どんなに努力をしても完璧な自己の分析を行うのは不可能ですが、出来る限り精度を上げることは努力次第で可能です。

考えが煮詰まってしまった場合には、家族や友人からの意見や話を聞きながら、外部からの刺激を取り入れ自分の思考に変化をもたらすことが重要です。さまざまな角度から充実した自己分析を行い、就職活動を実りあるものにしましょう。

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