【業界研究】ガス業界の現状・動向・課題について

ガス業界の現状

平成17年から20年までは拡大の一途をたどった。しかし。平成21年に入ると市場規模が減少した。その後、平成22年から増加し続けている。これが、人材派遣業界の最近における推移になります。

インフラとして日々の生活に欠かすことのできないガス。ガス業界を形成する各種企業を見ると、盤石な経営基盤を持っている会社がたくさんあります。だからこそ、不況の波も最小限に食い止めることができたのかもしれません。

近年、着実に事業を拡大できているのは、他にも多くの要因があります。中でも大きな要因として挙げられられるのが、東日本大震災の発生に伴って全国の原子力発電所が稼働を停止して、国内の火力発電の割合が増大したことです。

火力発電の燃料となるガスの供給が増加して、ガス業界を構成する業績のアップ、市場の拡大に結びついているのです。平成25年に入ってからもガス業界は順調に業績を伸ばし続けました。

しかし、事業拡大のスタイルは、これからガス一本、という形ではなくなるかもしれません。平成28年以降は電力やガスの小売が全面的に自由化され、ガスを扱うビジネスについても多様性が生まれる可能性があります。東京ガスは平成28年に家庭向けの電力小売りに参入すると表明しており、エネファームや太陽光発電をはじめとした新たなエネルギー分野に注目しつつあります。

現状1:基本情報

近年では家庭用でもガスによって電気とお湯を発生させる「エネファーム」「エコウィル」、土地活用の手段としてもシェアを伸ばしている太陽光発電事業などに注目する企業が増えており、エコ発電を中心にした新しい事業の確立・推進をしています。

現在も原子力発電所の稼働には否定的な意見を持つ人が多く、社会に対するガス業界の台頭はさらに加速するでしょう。

そんなガス業界の市場は大きく2つに分けることができます。各地域のガス会社が管轄地域にガスを供給する「都市ガス」、導管の通っていない地域にガスボンベを設置してガスを供給する「LP」ガスです。

業界を理解する上でも、この2つの違いは業界研究でしっかり押さえておきましょう。都市ガス市場においては、大半のシェアは東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、西部ガスという「4大ガス会社」で占められています。

売上も安定しており、長く働く人が多い業界として知られています。

  • 業界規模:5兆3,944億円
  • 労働者数:24,275人
  • 平均年齢:42.1歳
  • 平均勤続年数:18.1年
  • 平均年収:610万円

現状2:業界シェアランキング上位3位

第1位:東京ガス

売上高は2兆1121億円。関東地区にガスを供給する会社になります。東日本大震災の後、急速に業績を拡大した企業として有名で、さらに強固な盤石基盤を確立することに成功しました。

また、業績にあぐらをかくことなく、発電エネルギーの分野に参入するなど、様々な形で今までにない挑戦をしています。ガス業界の業界研究をする上で、東京ガスを詳しく調べることで、業界全体の構図も把握できるようになるでしょう。

第3位:東邦ガス

売上高は5604億円。中部地区に本社を置き、東海エリアにガスを供給している会社です。同地域において「東邦ガス」の知名度は非常に高く、業績も着実に伸びています。長い歴史を持つ会社ではありますが、常に新しいサービスに挑戦する姿勢を忘れておらず、チャレンジスピリットも業績アップの原動力になっています。

現状3:平均年収ランキング上位3位

第1位:関東天然瓦斯開発

平均年収は780万円。第2位の東京ガスを大きく引き離してランクインしたのが関東天然瓦斯開発です。企業規模こそは大阪ガスや東京ガスと比較して大きくありませんが、社員に収入を還元する体制を確立しており、豊かな生活を送ったり、腰を据えて働いたりする人が少なくありません。

第2位:東京ガス

平均年収は680万円。業界最大手の企業は、高い年収を得られる企業としても知られています。ガスに限らず、様々な事業を展開する経営能力はガス業界内でも特筆すべきもので、経営基盤のさらなる強化の推進にも一役買っています。

大企業になるので、休日・休暇や待遇・福利厚生の整備も推進されており、社内には10年、20年と働く人が少なくありません。

第3位:大阪ガス

平均年収は672万円。業績が安定していることの安心感だけでなく、世の中の平均年収と比較しても高い年収は働く側にとって大きな魅力です。待遇・福利厚生も充実しており、腰を据えて長く働くことが可能な会社としても知られています。業界研究をする上で、待遇・福利厚生や休日・休暇の面でぜひチェックしておきたい企業です。

業界の動向

近年のガス業界における一番大きなトピックスは、2017年4月から始まる都市ガス小売市場の自由化です。2016年4月、電力の小売全面自由化がスタートして、電力業界は大きな変化を見せつつあります。

ガス業界についても、自由化が始まれば、業界の構造は大きく変わることでしょう。すでにLPガスは自由化されていますが、規模の大きな都市ガスの市場が自由化されることで、さらなる変化の発生が見込まれています。

特に大きいのが、競争の激化かもしれません。今ではトップに位置する企業が価格・サービスの基準となっていましたが、激しい競争が生まれることで、価格の適正化、供給体制の変化などが見込まれます。

業界研究をする上では、ガスの自由化が始まったらどんな世界が訪れるのか、という観点を大切にしながら進めることをおすすめします。

動向1:市場動向

実は、電力の自由化をきっかけに、大手都市ガス会社は電力市場への参入を始めています。ガスと電気のセット販売をしている企業もあり、新しいスタイルのビジネスを展開している企業も少なくありません。上位に位置するガス業界の企業だけでなく、小規模ではありながら独自のサービスを展開して売上を伸ばす、という可能性も出てきています。

今後、ガスと電気を融合したサービスは大きなトピックになる可能性がありますので、ガス業界と電力業界、どちらも調べてみることをおすすめします。

動向2:業界の課題

ガスの自由化

2017年4月から始まる都市ガスの自由化に伴い、ガス業界がどのような動向を見せるのか。この動き方次第では、業界の立ち位置を大幅に変えてしまう可能性があります。

特に個人向けの都市ガスが自由かとなると、消費者にとっては「今までは決まった会社からしか買うことができなかった」という状態から「値段などを考慮して、購入できる会社が増えた」と、選択肢を持つことになります。この選択肢が、価格競争などの激化を招き、ビジネスモデルに大きな変化が出る可能性があります。

新たな競合他社の参入

ガスの自由化が始まると、電力会社がガス業界に参入できるようになります。原料であるLNGの輸入量がガス会社よりも多く、かつ、ガスをつくる技術をすでに持つ企業が多いのが理由です。ガス会社が電力を併用したサービスを始めたように、電力会社がガスを併用したサービスを始める。

ガス業界には競合他社が増えることになり、さらなる競争の激化、ヒエラルキーの変化を生み出す可能性がおおいにあります。まだ見ぬ競合他社の参入をどう受け止めるか。また、どのように立ち回るかは、ガス業界を形成する各社に求められる課題でもあります。

人口の減少

ガス業界の市場は国内がメインです。そうなると、人口の減少はガス業界全体にとって大きな問題です。現在も過疎化が進む地方ではガスの売上が大きく変化しており、新しい対策が求められるでしょう。

動向3:業界の今後の将来性

ガス業界について、大きな変化の可能性があることは前述したとおりです。今後しばらくは大きな変化はないかもしれませんが、少しずつ変化しているのは事実。数十年後は劇的な変化をしている可能性があります。ただ間違いなく言えることは、しばらく、ガスは社会から必要とされ続けることです。

また、ガス業界には大きな可能性があります。前述したとおり、電力事業を取り込んでガスと電気を融合したサービスを展開する。時代が変われば、新たなサービスが誕生することでしょう。当然ながら、ガス業界を構成する各社も未来についての予測をしており、すでに対策を打ち始めている企業も少なくありません。自由かというターニングポイントをどう成長に変換するか。

おすすめの業界研究本

  • 3時間でわかるこれからの電力業界 ―マーケティング編―5つのトレンドワードで見る電力ビジネスの未来 (NextPublishing)
  • 図解入門業界研究最新電力・ガス業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第3版] (How-nual図解入門業界研究)
  • 最新 業界の常識 よくわかるガスエネルギー業界

ガス業界だけを調べるのではなく、関わる業界も調べることをおすすめします。外部とのつながりが密接な業界だけに、電力やエネルギー全般をしっかり調べましょう。

賢い就活生が使う就活ツール「イッカツ」

就活サイトは、実は50以上も存在していて、就活をスタートすると、1人およそ3~5サイト登録します。1サイトに記入するのは50~100項目。全てのサイト登録をするだけで数時間かかることになります。

その非効率さに気づく、賢い就活生が使うのが「イッカツ」。

複数サイトの登録といっても、記入項目はほとんど一緒。「イッカツ」に登録するだけで、複数サイトに自動でユーザー登録をします。

さらには、大量に送られてくるメールも一括管理するので、サービスから送られてくるメールに、選考メールが埋もれて見逃してしまった、なんていう悲惨な自体を招かずに済みます。

ぜひあなたも「イッカツ」で、就活を賢く、効率よく、進めませんか。