自己分析の自己PRへの活かし方|自己分析をする方法と目的

自己分析の目的

私達は普段、自分が何者であるかを自覚せずに生きています。俯瞰的な視点で自分を見て自分を定義するということは生きるためには本来不要で、目の前の事だけに執着していれば時間はどんどん過ぎていってしまいます。

ですが、一生を左右する就職場所を探すときには自己分析をするべきです。自分が一体何者なのかが分かれば自分の進む道が見えてくるはずです。普段は見えてこない自分について考える良い機会とも言えます。

また、就職活動では「自分はこのような人間です」と主張することで企業に自分をアピールすることができます。採用する側の立場に立つと「その人を採用すると会社にとってどういった利点があるのか」を判断する材料になるのです。ただ単にアピールポイントを探し出すという意味でも自己分析を行ってみても良いでしょう。

このように、自己分析には「個人的な内省」と「企業へのアピール材料作り」という2つの意味があります。これらを混同することは避けましょう。まず内省をして、そこから進む道を決め、アピールに使える部分を抜き出すという順序で考えるとスムーズに進められるはずです。

まず、最初に行う「内省の目的」は、「自分に相応しい生き方を見つける事」です。これが自己分析の目的の根本となります。自分が生き生きと快適に生きるにはどういった生き方をすれば良いのか、を探ることが目的なのです。

私達が生きている内に目指すべきものは何より幸福な人生で、その方法は個人個人で異なります。単なる就職活動のために解く課題ではなく、自分の人生そのものに言及する事として真剣に取り組むと良いでしょう。日常生活とは乖離した世界で考えることになりますが、深く考えれば考えるほど何か得るものがあるはずです。

内省をする際には自分にとにかく正直に向き合うことが重要です。誰も見ていない世界で自分とだけ向き合い、悪い性質から良い性質まで洗い出す覚悟でやってみましょう。例えば、「人が見ているときだけ頑張る」という性質を見出すことができれば、共同作業が向いていると言えるかもしれません。また「授業をさぼって友達と話してた事があった」なら仲間意識の強い会社が向いているでしょう。

もちろん、こうした内省の結果は直接言わない方が賢明です。「私は人が見ているときだけ頑張り、授業をさぼって友達と会話することが好きだったので御社を志望しました」と発言したなら採用者に悪い印象を与えてしまいます。このようなときは「私は仲間と協力することが好きで社員同士の仲が良い御社で働きたいと思いました」と表現するのがベターです。あくまで企業の面接はアピールの場所であって、内省とは別物と考えましょう。

自己分析のもう1つの目的である「企業へのアピール材料作り」には内省で得られた結果を上記のようにアピール材料へと加工する必要があります。ただ華美な装飾を施して嘘にならないように気をつけましょう。嘘になってしまうと質問されたときに答えに窮することもあるため、あくまで簡単な加工で済ませておくべきです。

自己分析をする方法

自分の頭の中だけで自己分析を進めるするのも良いのですが、取りとめも無く考えていると前に考えていたことを忘れてしまったりします。目的を見失わないためにも段階を追ってやり方を見ていきましょう。

文章として記述していく

私達の脳は全ての物事を覚えていることができません。そのため外部に適宜出力していくことは自己分析の目的を達成する上で有効なやり方です。書く内容は何でも構いません。まずは何か集中して考えるためのテーマ探しをするような気分で幼少期から現在までの自分の人生について記述してみると良いでしょう。「小さい頃はあれが好きで、こういうことがあった」というようなものでも構いません。

例えば、それは以下のようになります。

「小さい頃に近所の公園でカマキリを見つけた。格好良いと思い眺めていた。あのシュッとしたフォルムと鎌の造形がたまらない。そう言えば1人で何かするのが好きだったけど、今でもそうかもしれない」

これは例えですが、上記の文章から「1人作業ができる仕事」に結びつきそうです。他にも過去に自分が好きだった事やものを思い出すとき、1人でそれを楽しんでいたなら、その人は1人仕事が向いているのかもしれません。ただの記述から自己分析を進めていくのは面白く、決して退屈なものではないはずです。

記述した文章から傾向を洗い出す

自分の人生というのは一貫した自分という人格によって作られています。そのためバラバラの行動によって形成されることはまずありません。何がしか、一定の方向性のようなものに従って過去が作られているはずです。

例えば、引っ込み思案な方の場合、積極的に活動したり教室で手を挙げるということは無く、人生全体を通して消極的な活動になりますし、逆もまた然りと言えます。

こうした自分の傾向を見出すことができれば、どう生きたいのかが段々と見えてくるはずです。「生きる目的」を認識することは普段の生活からは見つけ難いものですが、深い内省をすることで見えていきます。その生き方が見つかったなら、そこで次は「どのような仕事に相応しいか」を考えて見ると良いでしょう。どのような仕事だったら自分の生き方とマッチするかを考えるのです。

バイアスに注意しよう

実のところ、自己分析というのは正確にできるものではありません。私達は絶対に主観という枠組みの外に出ることはできず、自分を客観視することは原理的に不可能なのです。過去を記述するということはあくまで「現在の自分が想起した過去」であって「過去そのもの」にはなり得ません。内省の目的にしろアピール材料を探るという目的にしろ、正確に達成することは難しいのです。

このとき、やり方に誠実さが足りないと自分に都合の良い自己分析になってしまう可能性があります。あらゆる過去は美談で構成されている訳ではありません。人を裏切ったり不当な理由で暴力や嫌がらせをしたことがある場合、正直にそうしたところにも真摯に目を向けましょう。

ただ、あまり悲観的なやり方になるのも過去を歪んだものとして見てしまうことになるでしょう。楽観的、悲観的、いずれにしてもバイアス(先入観)には気をつける必要があるのです。あくまで自己分析は主観的なものであり、何らかのバイアスの影響下にあります。これを自覚しておけば、より信頼性の高い自己分析ができるようになるはずです。記述の途中で自分の記憶を疑ってみるのも良いでしょう。

現実との妥協点を探る

自己分析の過程で「仕事はしたくない」という結論がでてしまった場合は問題ですが、何とか現実との妥協点を見出していきましょう。そのときに考えて見ると良いのが「これならやっても別に問題無い」という視点です。

人にはそれぞれ様々な性質があり、適した職業もそれぞれ異なります。人と話すのが好きな方は営業職が合いますが、誰とも話せない深夜の施設警備などは苦しい職業となるでしょう。

また、人と話すのが嫌いな方はその逆に適正があることになります。同じ職業でも人によって難易度が異なるので、自分だったら何をやっても大丈夫かを考えてみましょう。

こうした自分にとって負担の無い仕事、というのは意外と見つけ難いものです。なぜなら「何でそんなことが仕事なの?」というぐらい本人にとっては楽なものだからなのです。もしこういったものを見つけることができれば精神的に楽な状態で仕事ができるかもしれません。

自己分析はしなくてもいいのか

もちろん、自己分析は必須の作業ではありません。自己分析をしたからといって最高の未来が訪れるとは限りませんし、しなかったからといって最悪の未来が訪れるわけでも無いのです。では、なぜ自己分析をするかというと、「より自分に合った生き方を見つけるため」です。

自己分析をせずに、感覚で就職先を決めたとします。もし、そこが自分と相性の悪いところであった場合、大きなストレスを抱えながら仕事を続けるか、最悪の場合、辞職するか迷うことになるでしょう。自己分析をすればこういった事態を避けることができます。

例えば、「友達と一緒ならどこでも良い」という考えで仕事をする場合、順調に生活をすることができるかもしれません。また、たまたま受けたところが、「波長が合う」ようなところで、自分に相応しい会社である可能性もあります。

感覚か自己分析か、自分の人生を決めるやり方にはいくつもの方法があり、必ずしも自己分析は必要な作業とは言えないわけです。最終的な目的が幸福な人生にある場合、目的を達成するやり方は何も自己分析によるものだけではありません。

しかし、時代の潮流として自己分析というやり方をするように求めている企業が多くあるのも事実です。採用する側もどうやって会社に相応しい人材を得れば良いか分からず、自己分析と言う方法を学生に求めているのでしょう。そのため面接では自己分析の結果得られた要素を尋ねられることもあります。いわく「学生時代で最も熱中したこと」「成功体験」「座右の銘」などを面接で質問されることがあります。

こうした事情から、自己分析をするということは企業の面接対策として有効な方法と言えます。自分の過去を振り返り生き方を探る作業でもありますが、ただ単に面接対策としてやっておいて損はありません。

自分の長所と短所の見つけ方

「私」という主観は常に外へ向いているため、自分の長所短所を自覚することは難しい作業です。というより、企業の面接官を含め、誰にとっても答え難い質問と言えます。

長所短所を見つける方法は、やはり過去の自分の言動を振り返ることです。長所の場合、例えば「けんかは嫌いだな」という要素を取り出すことができれば「協調性を大事にする」という答えに加工すれば良いと言えます。

また「熱しやすくて冷めやすいことが多かった。飽きっぽいのかもしれない。」と思ったなら「その場の問題に集中して取り組むことができる」と変換することができるでしょう。このように、大抵の事は長所として見出すことができるのです。

また、あえて短所として主張できるようなものを見つけておくのも重要です。面接官が短所を尋ねてくる場合もあります。このときには、「本当に心底嫌だと思うこと」を述べ、それをフォローするように付け加えると良いでしょう。

例えば「人と話すのが苦手」なら「初対面の人と話すのが苦手ですが、顔見知りになれば問題ありません」ぐらいのフォローを入れておけば大丈夫です。まずは、過去を振り返り長所短所を見つけ、どうしても苦手なものを短所として主張しフォローをいれれば完璧です。

自己分析を志望動機に生かす方法

自己分析の結果を志望動機に生かすやり方は単純です。ただ志望動機という目標に沿うような形で自己分析の結果を加工すれば良いのです。少し時間がかかるかもしれませんが、作業自体は楽なものとなるでしょう。

まずは応募先の企業の特徴を記述しましょう。企業ないし応募部署の特性を明らかにしましょう。そして、その特性と自己分析の結果を照らし合わせて、それぞれが合うように調整します。

例えば「1人で作業するのが得意」という自己分析の結果と応募職種が「プログラマー」だった場合、志望動機としては「1人で作業することが得意なので、基本的に1人で作業するプログラマーという職種に惹かれました」という感じです。

ただ、就職活動が難航し、「とにかく就職しなくてはならない」という状況に陥った場合には苦しい状況となります。例えば、人と話すのが苦手な方が営業職に応募しなくてはいけなくなった場合には難しいでしょう。

むしろ、これはミスマッチとなり企業と自分にとってメリットがありません。無理矢理自分と合わないところに就職することは基本的に自己分析の結果を歪める行動になるので、なるべく避けた方が良いと言えます。

自己分析を自己PRに生かす方法

自己PRには色々なやり方がありますが、重要な要素の1つに「説得力」があります。例えば「私は営業活動が大得意です。以上です」という発言は説得力に欠けますが、「私は人と話すことが好きで、学生時代は友人と一緒に様々な企画をこなした経験があります。例えば、文化祭を盛り上げる為に企画を出し合い、芸人さんに出演を依頼したり、校内の催し物が成功するよう話し合いを重ねました」といった内容なら十分に説得力があると言えます。

自己分析をする上でこうした説得力のある具体的な回答を得ることができるようになるので、自己PRに十分に生かすことができるはずです。自分が実際にやったことのある事を詳細に思い出し、自己PRの肉付けを行う材料として使っていきましょう。

例えば、「プログラムが好き」というところから始めてみましょう。そこで「なぜプログラムが好きと言えるか」と問うことで「学生時代にいくつもソフトウェアを作成した」とより具体的な話へ進めることができます。

そして、具体的になった点にまだ抽象的なところがあれば問い詰めましょう。「『いくつもソフトウェアを作成した』とあるが例えばどのようなものか」と問うなら具体的なソフトウェアの機能を挙げれば良いのです。

例えば、「画像加工ソフト、ライフゲーム、2次元の物理演算を描画できるソフト」といった具合となります。次いで「なぜそういったソフトウェアを作ったのか」と問い「そのときに興味があった」となり、再度問いと答えを繰り返していけば更なる自己分析にも繋がってくるでしょう。

自己分析の結果を自己PRにすることも可能ですが、自己PRを深めていけば自己分析をより良いものにすることができるでしょう。互いに深く関わり合っている要素なので、研ぎ澄ませれば企業にとって魅力的なアピールができるようになるはずです。

自己分析をする時に役立つ本

就活生は経済の一翼を担う存在です。そのためスーツやネクタイと共に各種就活本というものも多すぎるほどに出版されており、自己分析のやり方を解説する本もたくさんあります。それらは売るために販売されることが多く、これさえ読めば完璧に自己分析できる、というようなものはありません。

その中でも、お勧めできるものとしてはワークシートです。

「カラー版 はじめたらやめられない自己分析ワークシート」

もし自己分析の方法が分からず、迷ってしまったならこの項目に沿って過去を振り返ってみると良いでしょう。ただワークシートに書き込める文章量は少ないので、目次だけを見て別途テキストに書き起こすという方法をおすすめします。

 

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