エントリーシートの自己PRの書き方と例文|自己PRと長所の違い

エントリーシートの自己PRの書き方

就活生がエントリーシートを作成するとき、最も書き方に悩むのが自己PRの書き方ではないでしょうか。面接官の目にと留まる自己PR文を書くためには、自己PR文の「書き出し」に工夫が必要です。

エントリーシートの自己PR文は、まず自分のアピールポイントから書き始めましょう。書き方のコツは、最初にインパクトのある短い一文を持ってくることです。アピールポイントを長々と書き連ねるのではなく、「私は○○に自信があります」というように、キッパリと言い切ってしまいましょう。

最も重要なことを一番最初に持ってくる書き方は、自己PRの中で最も伝えたいことをスムーズに伝え、面接官にとって読みやすい文章を書くことに役立ちます。最初の一文にアピールポイントを書いたら、次はそのアピールポイントについての補足説明を行っていきます。

「私は○○に自信があります」とアピールしたなら、「なぜ○○に自信があるのか」「○○ができることでどのようなメリットがあるのか」「○○に関する実績や経験」を説明します。ここでしっかりと説明しておくことで、そのアピールポイントがしっかりとした根拠に基づいたものだと信じてもらえます。「○○に自信があります」と言ったのに、「特にそれが何かの役に立ったことはありません」というのではアピールになりません。企業に伝えるべきアピールポイントは、絶対に「何かの役に立つこと」である必要があるのです。

ここまで上手く自己PR文ができたら、最後に締めの文章を書きましょう。自己PR文に限らず、どんな文章でも最終的な印象を決めるのは文末の締め方です。締めの書き方を間違えると前半がどんなに良い文章でも台無しになってしまうため、最後まで気を抜かずに自己PR文の作成に勤しみましょう。

このように自分のアピールポイントを活かした入社後の展望を語ることで、より具体的な未来を想像させる文章になります。面接官の立場になって考えてみれば、「一生懸命頑張る」という何を頑張るのか分からない就活生より、「○○のお役に立ちたい」と明言している就活生のほうに興味が引かれるはずです。就職活動では企業に対し、いかに自分の印象を深く残せるかということが大きなポイントのひとつになります。

企業によっては一度の採用に数百人の応募があり、平凡なエントリーシートは埋もれ、採用担当者の印象に残りません。自己PRの書き方を工夫することで、インパクトのある目新しいエントリーシートを作成しましょう。

エントリーシートの自己PRの例文

私はリーダーシップをとることに自信があります。学生時代サッカークラブでキャプテンを務めた経験があり、全国大会に出場することもできました。サッカーはチームスポーツであり、仲間との意思疎通をとることが何より大切だと考えています。そうしたスムーズな連携をとるためには、キャプテンのリーダーシップ力が必要不可欠です。キャプテンに任命された時は、どのようにチームをまとめるべきか分からずに悩んだこともありました。

しかし、先輩方から学び、研鑽していくなかで、必要なのはチームメイトの立場にたって考えることだと気づきました。チームメイトが望むコースにボールを送り、ときにサポートとして臨機応変に立ち回ることで仲間たちの信頼を得ることができました。仲間を蔑ろにしたまま出来る仕事は無いと思います。キャプテンという役割を通じて培ったリーダーシップは、貴社でもきっとお役に立ちます。私の強みを活かして仕事仲間との連携を取り、作業効率の向上のお役に立たせていただきたいと考えています。

エントリーシートの自己PRと長所の違い

エントリーシートには、自己PRを記入する欄とは別に「長所」を記入するための欄が用意されていることがあります。アピールポイントを書くべき自己PR欄と、長所を書く欄の違いが分からずに同じような文章を二度繰り返してしまった経験を持つ方もいるでしょう。

ニュアンスが似たこれらの記入欄ですが、実は意味合いが少し異なります。就職活動において、自己PR欄はしばしば「自己分析ができているかどうか」を見るための指標として使われます。自己PRは企業に自分を売り込むための項目であり、「自分が企業にとってどのように役立つのか」を書かなければなりません。つまり、長所をどのように仕事に活かすつもりなのかをアピールしなくてはならないわけです。

一方で、長所の項目には単純な「自分の良いところ」を書きます。長所はもともと自分に備わっている資質であり、仕事に役立つ資質である必要はありません。例えば「努力家」だという資質は、仕事に直接役立つものではありませんが、その人の人生を円滑に進めるための長所ではあります。

「自分の良い部分」という意味では、自己PRと長所は同質のものです。しかし一言でいうなら、「企業から見て役立つ資質」が自己PR、「自分の生活に役立つ資質」が長所と言えるでしょう。採用先企業の事業内容によって自己PRと長所は使い分ける必要があります。

上記で紹介した「リーダーシップ力」という資質も、企業の事業内容によっては単なる長所になりかねません。リーダーシップが求められるのは、大勢の仕事仲間と共に連携をとりながら進める仕事です。

システムエンジニアやレストランスタッフといったチームワークを必要とする職業であれば、リーダーシップは自己PRに書き込めるアピールポイントとなるでしょう。しかし、基本的に一人で仕事を進めるドライバーやデータ入力の仕事であればどうでしょうか。こうして職種では社員に対して高いリーダーシップが求められないため、リーダーシップ力はアピールポイントとして不十分です。

個人で進める仕事では、リーダーシップ力は長所ではあっても自己PRにはならないのです。このように、自己PRと長所は企業によって使い分けなくてはなりません。

自己PRは「企業にとって自分がどれほど役立つか」をアピールする項目であり、長所の欄には「仕事に直接役立つわけでは無い自分の良いところ」を書くようにしましょう。2つの書き方の違いをしっかり理解して、エントリーシートに何度も同じ文章を書くミスを防ぎましょう。

エントリーシートに自己PRを書く時の適切な長さ

エントリーシートのフォーマットにもよりますが、自己PRの適切な長さは400文字前後であるとされています。短すぎる自己PRは当然論外ですが、一般的なエントリーシートに500文字以上の文章を詰め込むと文字が小さく見づらくなってしまうためです。

エントリーシートの書き方のポイントとして、「出来るだけ読みやすく書く」ことが挙げられます。当たり前のことですが、意外にこれが出来ていない就活生も少なくありません。

企業の採用担当者は、一日に何十枚というエントリーシートを読みます。疲れている中に、ゴチャゴチャした文字数ばかり多いエントリーシートがあると、うんざりしてしまうことでしょう。読みづらい自己PRは最後まで読んでもらえない可能性すらありますし、少なくとも良い印象は与えません。

適切な文字数は400文字程度だと言われていますが、だからといってイチイチ文字数をカウントする必要はありません。この400文字という基準は、一般的なフォーマットのエントリーシートに、読みやすい大きさで字を書くと400文字程度になるという目安から生まれたものです。

企業側から明確な文字数制限を求められていない限り、文字数そのものよりも読みやすさを重視した自己PRを書くと良いでしょう。また、企業によっては500文字や800文字などの文字数制限を設定している場合があります。ハッキリとした基準がある場合は、その文字数に従って自己PR文を作成しましょう。

採用側はエントリーシートの自己PR欄のどこを見ているのか

採用担当者がエントリーシートの自己PR欄を通して見ているものは企業によって異なるため、就活生の何を見ているのかは一概には言えません。しかし、一般的に、企業は自己PRから就活生の「自己分析力」を判断するといわれています。自己PR文には自分を企業に売り込むためのアピールポイントを書きますが、企業はそれをただ鵜呑みにするわけではありません。

就活生が自分の持つアピールポイントを理解し、それを適切に売り込むことができる人材なのかを判断しているのです。実は本当に大切なのは自己PRの内容ではなく、自己PRを行う技術力の有無だと言えるでしょう。

ビジネスの世界ではどのような職種であっても、何らかの「商品」を扱います。これから様々な商品をお客様に売り込まなくてはならない人間が、自分の売り込みすら出来ないのでは話になりません。自分のアピールポイントを分析し、それを企業に売り込むという力は、そのままビジネスの世界でも商品を売り込むスキルに繋がるのです。

そのため、企業は就活生の自己分析力に注目しています。しっかりと自己分析を行い適切な自己PRを行えば、採用に一歩近づくことができることでしょう。

エントリーシートに書く自己PRがない場合の対処法

エントリーシートに書く自己PRが全く思いつかないという方は、自己PRを少し難しく考えすぎている可能性があります。自己PR欄は企業へのアピールポイントを書く欄ですが、「企業にアピールするほどの経歴や実績が無い」と悩む方も多いでしょう。

しかし、自己PRは決して「人より優れている点」を書くための欄ではないことを頭に入れておきましょう。「○○の大会で優勝した」「○○の賞を受賞した経験がある」などの経験や実績があれば尚良いのは確かですが、そうした経験が無くとも自己PRは書けます。大切なのは人より優れていることではなく、自分がどのように企業に役立つかを考えることです。

小さな長所であっても、それを上手く活用してアピールポイントに変えてしまう力があれば、そのアピール力を評価されることもあるでしょう。極論を言えば、自己PRに書くのは「負けず嫌い」であるとか「人の笑顔を見るのが好き」といった、当たり前のことでも構わないのです。問題は、それが企業にとってどう役立つのかを考えることです。書き方を間違えれば短所でしかない「負けず嫌い」も、営業職などの競争性の高い職種では立派な自己PRポイントになり得ます。

例えば「私は負けず嫌いです。テストでも人より点数が低いのが悔しいため、何度も復習を繰り返して学年一位を獲得しました。私の負けず嫌いは営業職に向いていると感じています」というように、負けず嫌いがどう役立つのかを想像すれば、十分に自己PRの作成材料になります。自己PRに大切なのは経験や実績ではなく、適切な自己分析を行い自分を売り込む内容が書けるかどうかです。

あまり難しく考えず、長所を活かしながら工夫して書いてみましょう。

エントリーシートを入れる封筒のマナー

エントリーシートを郵送するときに使う封筒は「角2サイズ」で、「白または茶色」が望ましいとされています。角2サイズの封筒を使う理由は、エントリーシートのサイズとして一般的なA4サイズの紙を折り曲げずに入れることができるためです。

エントリーシートや履歴書などの企業に郵送する書類を折り曲げて封筒に入れるのはマナー違反だとされているため、大きさに余裕のある角2サイズの封筒が好まれます。このサイズの封筒なら、企業に添え状や履歴書など複数の添付書類を求められた場合にも、ひとつの封筒にまとめて郵送することが可能です。

封筒の色は白または茶色が好ましいといわれていますが、企業によっては茶封筒を好まれない場合があります。近年では茶色でも構わないという企業が増えていますが、一昔前は採用試験に使う封筒は白にすべきだという風潮があったためです。茶色を使ったからといって不採用になることは滅多にないと思いますが、心配なら白い封筒を使っておけば問題ないでしょう。

また、エントリーシートが入った封筒には宛名のほかに「エントリーシート在中」の赤文字を記入する必要があります。この一文を添えるだけで企業側での書類の取り扱いがスムーズになるため、忘れないように記入しておくのがマナーです。「エントリーシート在中」の書き方が分からないという方は、文具店などで販売されているスタンプを使用しても構いません。

エントリーシートを郵送する時に送付状は必要か

エントリーシートを企業に郵送するとき、封筒には必ず送付状も一緒に入れておきましょう。送付状は、「添え状」や「送り状」とも呼ばれるもので、応募書類の概要について解説するための用紙です。

送付状には、企業にどのような書類を何枚郵送したのかを明確に記入します。郵送した書類の枚数や種類を明示することで、企業側は送られてきた封筒に足りないものが無いかを確認します。送付状に書かれているのに封筒に入っていない書類があった場合、すぐに対応できるようにするためです。

送付状は複数の書類を郵送するときだけ必要だと思っている方がいますが、仮に郵送する書類がエントリーシート1枚だけだったとしても送付状は必要です。郵送した封筒の中身がエントリーシート1枚だけである旨を記入した送付状を封筒に入れておきましょう。

エントリーシートは手書き?パソコン?

エントリーシートの書き方として、手書きで行う方法と、パソコンを使って行う方法があります。企業によってエントリーシートのフォーマットは違うため、手書きとパソコンのどちらを選ぶかについても臨機応変に対応しなくてはなりません。

WEBエントリーの場合は当然パソコンで入力を行いますが、専用の用紙が用意されている場合は、基本的に手書きでエントリーシートの作成を行います。就活生の文字の綺麗さや書き方といった要素も、企業にとっては採用の可否を決める重要な判断要素になるため、手書きのエントリーシートの方が好まれる傾向にあります。パソコンで行う仕事が多くなってきた現代でも大切な書類は未だに手書きを推奨されることが多く、文字を書く能力もまだまだビジネスの世界では必要不可欠なスキルだからです。

また、パソコンを使ったエントリーシートは同じ文面を量産することが容易なので、「他の企業にも同じ文面のエントリーシートを提出したのではないか」と疑われかねません。このような理由から、パソコンで作成されたエントリーシートは「手抜き」と考えられてしまうことがあるのです。エントリーシートの書き方について特に指定の無い場合は、手書きで作成したほうが無難だと言えるでしょう。

もちろん、企業側からパソコンでエントリーシートを作成するよう求められる場合もあります。エントリーシートの作成方法については、あらかじめ企業の就職説明会などで担当者の方に確認しておくとスムーズです。