エントリーシートの失敗談と挫折経験の書き方・例文

エントリーシートの失敗談・挫折経験の書き方

就職活動をしていると、エントリ―シーで失敗談や挫折経験についての記述を求められることは少なくありません。普段から自己分析をしていて、自分の強みや弱みを分かっている場合、失敗談や挫折経験は思い出しやすいものです。

しかし、自己分析が甘ければ、失敗談や挫折経験を即座に思い出すことができません。実際にエントリーシートを書き進めていて、失敗談や挫折経験の項目でペンが止まってしまった、という人も多いのではないでしょうか。

では、エントリーシートの失敗談や挫折経験について記述する時は、どのようなことを意識して書けばいいのでしょうか。エントリーシートの失敗談・挫折経験の書き方は次の通りです。

まずは失敗した過去の経験を一つ特定しよう

エントリーシートに失敗談や挫折経験を記述するなら、まずは失敗した過去の経験を特定することからはじめましょう。その内容はどんなことでも構いません。部活動をしていたのであれば、その部活動でもいいでしょう。

ボランティア活動に従事していたなら、そのボランティアの中での挫折経験でも大丈夫です。これまでの人生の中で印象的な失敗談や挫折経験を一つピックアップしましょう。

特定した失敗から学んだことを書き出す

エントリーシートに記入する失敗談や挫折経験を特定することができれば、次はその失敗から何を学んだのか書き出しましょう。もちろん、いきなりエントリーシートに書きこんではいけません。まずは頭の中を整理して失敗から何を学べたのかを考えます。

たとえば、部活動で良好な人間関係を築くことに失敗したのであれば、何故失敗したのかを考えましょう。自分が不愛想にしていたことが原因だったかもしれません。失敗した原因が分かれば、その気づきそのものが学びとなります。

不愛想が原因だったとするなら、自分から相手に話しかけることや自分から他人に関心を持つことの大切さを知る機会となった、という表現ができますよね。このように失敗を特定したら、そこから何を学んだのかを書き出すことを考えましょう。

失敗を前向きに解釈していることを記述する

失敗談や挫折経験を特定して、そこからの学びが明確になれば最後は失敗を前向きに解釈でしていることを記述しましょう。文章をポジティブに締めくくることで、採用担当者はエントリーシートに好印象を持ちやすくなります。

失敗談や挫折経験はテーマそのものがネガティブです。しかし、それを学びの機会として、さらに前向きに捉えていることまで伝えられたら、そのネガティブなイメージを払拭させることができます。エントリーシートの失敗談や挫折経験はポジティブに締めくくることを意識して書きましょう。

エントリーシートの失敗談・挫折経験の例文

エントリーシートの書き方は前述した通りですが初めて書く時はどのように記述すればいいのか、迷ってしまう人が少なくありません。そこで以下にエントリーシートの失敗談・挫折経験の例文を紹介します。テーマごと書いていくので、一つずつ見ていきましょう。

例文①:アルバイトの失敗談、挫折経験

私の失敗談はお客さまを激怒させてしまったことです。私は大学に通いながら、2年間居酒屋でアルバイトしていました。居酒屋の接客だったのですが、オーダーの聞き間違いで誤った注文を届けてしまい、お客さまを怒らせてしまいました。

今振り返れば、自分の中にアルバイトだからという甘えがあったように感じています。その時私は、一瞬注文が聞こえにくいなと感じたにも関わらず確認することを怠ってしまっていたからです。この時から私は、人の話を聞いていて分かりにくいところがあれば、確認することの大切さを学びました。

例文②:受験の失敗談、挫折経験

私は高校三年生の頃に大学受験に失敗して1年浪人しています。この時に同級生は華々しい大学生活を送っている中、私はアルバイトと予備校に通う日々を過ごしました。この時にとても悔しい思いをしたのですが、ある気づきを得ることができました。

それは人と比較して生きることの無意味さです。自分は自分だけの人生を生きるんだと決意できた時に、私は浪人した自分を受け入れることができました。そして受験勉強に集中できるようになり、希望する大学に入学できたという経験があります。

例文③:留年の失敗談、挫折経験

私は、大学2回生の時に1年留年しています。アルバイトに集中するあまり、大学の授業への参加が疎かになり、留年となってしまったのです。この時に私は、意思を強く持つことの大切さを学びました。

元々、大学に入学する時は、法律関係の仕事に就くことを夢みていたのに、いつの間にかアルバイト中心の生活になってしまっていました。この気づきがあったことで私は常に目的意識を明確にして行動することを心がけるようになりました。

例文④:部活の失敗談、挫折経験

私は高校時代にサッカーをしていたのですが、身体の故障で挫折しています。原因は無理なトレーニングでした。その時に努力はただがむしゃらにするものではなく、知識を身につけて計画性を持つことが大切だと学びました。

トレーニングはある程度の解剖学と正しいトレーニンフォーム、そして栄養学の知識が無ければ故障の原因となってしまいます。そのことを高校生の私は理解していなかったのです。この経験依頼私は、何かに取り組む際は情報収集をして、計画性を持つことを意識しています。

エントリーシートの失敗談・挫折経験がない場合の対処法

エントリーシートは失敗談や挫折経験を書くことが基本です。しかし、人によっては、自分はこれまで失敗した経験がない、という場合もあるでしょう。では、過去に挫折経験がない場合はどのように、エントリーシートの失敗談・挫折経験を記述するべきなのでしょうか。

それは小さな失敗を探すことです。失敗談といえは、受験や部活、留年など分かりやすい出来事で考えてしまいがちです。しかし失敗談や挫折経験は小さなことでも構いません。例えば高校時代、いつもクラスで1番の成績だったとしても、学校全体で見ればどうでしょうか。2番や3番になったことがあるかもしれません。

いつもは学校が1番の成績をとっているのに、高校3年生の1学期だけは学校で1番になれなかった、と書けばそれは失敗経験に見えますよね。失敗と経験は表裏一体です。どの角度から見るかで、表現を変えることができます。学校でトップから2番目の成績になったことを成功と呼ぶのか、失敗と呼ぶのか、それは本人が決めることなのです。

私は成功体験も失敗体験も両方ない、という人もいるかもしれません。自分では失敗も成功もないと思う場合は、他人が見たら失敗に見える経験について考えてみましょう。例えば高校の部活動でレギュラーになれなかったことは、失敗ではないかもしれません。レギュラーを目指している人でない限り、レギュラーになれなかったことは失敗ではないからです。

しかし、このレギュラーになれなかった、という状況をピックアップして、実はレギュラーになりたかったことにしてみたらいかがでしょうか。レギュラーになれなかったことが失敗体験になりますよね。そこから何故自分はレギュラーになれなかったのか、ということを分析して考えていけば、何かしらの気づきを得られます。

筋トレにもっと毎日取り組んでいたら良かったとか、食生活にもっと配慮したらよかったとか、色々なことが思いつくはずです。勉強と部活の時間管理ができていなかったことに気がつくかもしれません。その気づきを元に失敗談を書けば何とか形にはなるものです。

失敗談が思い浮かばない時は、成功を逆に失敗として表現する見せ方はないか考えましょう。そして失敗も成功も経験していない場合は、過去の経験から第三者から見たら失敗に見えそうなことを思い出しましょう。このように視点を変えることで、エントリーシートの失敗談・挫折経験を、埋める文章を書くことができるのです。

エントリーシートの失敗談・挫折経験を書く時に注意すべきポイント

エントリーシートの失敗談・挫折経験はただ書けばいいわけではありません。エントリーシートの失敗談・挫折経験を書く時は、注意すべきポイントがあります。それは長くなりすぎないことです。失敗談や挫折経験は要点を上手くまとめなければ不要な情報まで記述してしまいがちです。そのため意識的に短くまとめることが大切なのです。

ではここで、前述のエピソードのサッカーの挫折経験を例に考えてみましょう。このサッカーの挫折経験で、文章の焦点を剖学の知識にしてしまったらどうなるでしょうか。解剖学について学んだことは事実だと証明することができるかもしれませんが、伝えたいことが薄れてしまいますよね。

失敗談や挫折経験で伝えるべき大切なことは「何を学んだのか」です。サッカーの例では「計画性を持つことを学んだ」、これが伝えるべきことになります。ところが解剖学の話から、負傷した筋肉、骨、栄養学の話に文章が展開するとどうなるでしょうか。

無駄に文章が長くなるだけでなく、最終的には読み手にも何を伝えたいのか分からない、という印象が残ってしまいます。どのようなトレーニングに取り組んでいたから、筋肉に負担がかかり、故障でつながった、という内容まで書いてしまうと、事故当時の状況が印象に残ります。そして一番伝えたい「計画性の大切さを学んだこと」が伝わらなくなってしまいます。

そうなると、どれだけ論理的な文書であったとしても、全てが台無しです。失敗談・挫折経験を書く時は、要点をまとめて長くなりすぎないように注意しましょう。

採用側は失敗談・挫折経験のどこを見ているのか

採用側は失敗談・挫折経験を見る時はあるポイントに注目しています。それは「反省ができる人間なのかどうか」です。もちろん、採用担当者も人間なので、人によっては注目しているポイントが異なります。

しかし、この反省できるかどうか、というポイントはかなり高い確率で判断されています。ではなぜ反省できるかどうかが、採用で重視されるのでしょうか。その理由は反省することができなければ、従業員として成長することができないからです。

新卒で就職した場合、新人研修や業務スキルなど覚えなければいけないことは多岐に渡ります。そして新しい仕事を覚えようとした場合、誰もが一度は挫折を経験します。営業担当であれば、契約が獲得できない、という挫折を経験するかもしれません。エンジニアであれば、腱鞘炎や視力の低下など身体的な不調という挫折を経験するかもしれません。

そういった失敗や挫折にぶつかった時に乗り越えることができる人材なのか、ということを見極められているのです。エントリーシートの失敗談や挫折体験を記入することは、「私は反省して失敗を学びにすることができる」と伝えることだけを目的にすればいいのです。

エントリーシートの失敗談・挫折経験を自分で添削する方法

エントリーシートの失敗談・挫折経験を書くことができたら、それで終わりではありません。必ず一度は書いた後に文章を読み直しましょう。そして、自分で添削することをおすすめします。では自分でエントリーシートの失敗談・挫折経験を添削する際は、どのようにチェックすればいいのでしょうか。そのポイントは以下の通りです。

  • 誤字、脱字を修正する
  • 矛盾がないかどうかを見る
  • 接続詞の誤りをチェックする
  • 伝えたいことが伝わっているかをチェックする

これら4つのポイントを意識して添削しましょう。特に大切なことは伝えたいことが伝わっているか、という点です。読み直し「伝わっていない」と感じた場合は、文章の構成を根本から見直す必要があります。修正は面倒ですが手を抜いてもいいところではありません。納得できるまで何度でも書き直しましょう。

エントリーシートを入れる封筒のマナー

エントリーシートの失敗談・挫折経験を書くことができれば、いよいよ郵送です。エントリーシートを入れる封筒にはマナーがあります。封筒のサイズはA4のクリアファイルが入る大きめのサイズを選びましょう。

もちろんエントリーシートを折りたためば小さな封筒でも送ることができます。しかしエントリーシートを小さく折りたたむのはマナー違反です。エントリーシートを折りたたんでいることが原因で書類選考が落ちることはありませんが、受け取る側の印象は決して良いものではありません。

エントリーシートは折り目をつけずにクリアファイルを準備することが大切です。クリアファイルは文房具店以外に、100円均一でも手に入れることができます。

エントリーシートを郵送する時に送付状は必要か

エントリーシートを郵送する時は、送付状を用意しましょう。いつくかの企業にエントリーシートを送付するなら、ワードで雛形を作っておくことをおすすめします。

そうすれば、企業名と宛先を変えるだけで簡単に送付状ができるからです。では送付状を作成する時は、どのような項目が必要になるのでしょうか。送付状に記入することは以下の通りです。

  • 日付
  • 応募先企業名
  • 人事部採用係の担当者の宛名
  • 自宅郵便番号、住所
  • 氏名
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 応募書類を同封している旨
  • 書類の内容、枚数

これらの項目を含んだ、送付状を作成しましょう。応募先企業名と担当者名は左寄せ、自分の個人情報を記載する箇所は右寄せが基本です。そして送付状のタイトルは中央揃え、応募書類を同封している旨や挨拶文は左寄せが基本です。

送付状は文字のサイズなど、レイアウトを美しくすることで文章作成能力をアピールすることにもつながります。送付状を作成する際は、書式にもこだわり見やすさを意識しましょう。では以下に、送付状というタイトルの下に記載すべき内容の例文を紹介します。

「拝啓、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
御社の採用に応募させていただきたく、エントリーシートを同封いたします。
書類をご選考いただき、面接の機会をいただければ幸いです。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。」

ポイントはビジネスの常套句である冒頭の挨拶と応募書類を同封している旨を伝えることです。送付状に個性を持たせる必要はありませんが、丁寧な印象を残すことを心がけて作成しましょう。

エントリーシートは手書き?パソコン?

エントリーシートを作成する際に、手書きかパソコンか、というところは迷いがちなポイントです。IT企業など、webや通信系の業界であればパソコンで許される場合もありますが、正社員として応募するなら基本は手書きです。

なぜなら、手書きのエントリーシートなら、どのような文字を書くのか、というところまで企業がチェックできるからです。文字は書く人の性格や精神状態を如実に反映するものです。そのため書類選考では、文字の美しさも重要なポイントになることを理解しておきましょう。

ただ、エントリーシートの送り方は企業によって異なります。ほとんどの企業は郵送でエントリーシートを送るように求めてきますが、企業によっては電子メールでのワードかエクセルファイル添付を求めてくるところもあります。

このようなデジタルなデータを求めている企業に手書きのエントリーシートを送ってしまうと、応募方法も確認できない求職者として、書類選考ではじかれてしまうリスクがあります。またその逆に、手書きのエントリーシートを求めている企業に、手軽だからとメールを介して応募しようとしても、書類選考を通過することはほとんどありません。

エントリーシートを送る際は、手書きが良いのか、パソコンで作成した方がいいのか、それは応募する企業によって異なります。応募方法としては、前述したもの以外にも、パソコンで作成したものを郵送で送るように求めてくる企業もあります。エントリーシートは、企業がどのような提出方法を求めているのかを確認して、それに合わせた作り方で送りましょう。