【業界研究】インテリア業界の現状・動向・課題について

インテリア業界の現状

インテリア業界は、比較的堅調な業界として知られています。ベッドやソファ、机は生活必需品と言っても過言ではなく、ニーズが安定しているのが大きな理由です。しかし、ひとことにインテリアと言っても各社で戦略は様々。

まずは、インテリア業界を形成する各社の戦略を見てみましょう。業界研究のテーマのひとつとしてもぜひ活用してください。

まず、ニトリホールディングス。「お、ねだん以上」というキャッチコピーで知られているこの企業は、インテリアチェーン「ニトリ」を全国各地だけでなく台湾にも展開しています。

店舗展開の特徴として言えるのは、SPAと呼ばれる製造小売業の手法を導入して、ロードサイドを中心にした大型店を展開していることです。商品自体も、海外から自主企画・開発した商品を輸入。リーズナブルな価格で販売・展開するビジネスモデルを確立しています。

次に紹介するのは「無印良品」のブランドで知られる良品計画。こちらもニトリと同じく国内外で事業を展開しています。デザインはできるだけシンプルに。使用する素材は上質なものを。ニトリとは違うコンセプトが多くのファンを獲得しています。最近ではアジアやヨーロッパにも進出しており、「無印良品」というブランドはグローバルになりつつあります。

近年は、以前はシェアが低かったものの、徐々に伸びてきた企業も増えてきました。たとえばミサワ。「unico」と呼ばれるブランドを展開。主要都市を押さえる販売戦略を展開し、20代〜30代のシングル層や女性からの支持を得ています。シンプルでナチュラルな雰囲気が、多くのファンを生み出しているのです。

現状1:基本情報

近年では国内における新設住宅着工戸数が順調に増えており、インテリア業界もそれに伴って市場が拡大しています。しかし、長期的にみると、少子高齢化の影響を避けることはできません。新設住宅着工戸数の減少も予想されます。

今後、国内のインテリア業界は縮小していく見通しが立っています。上位6社の平均値をまとめましたので、ぜひ業界研究の参考にしてください。

  • 業界規模:7,297億円
  • 労働者数:5,346人
  • 平均年齢:36.1歳
  • 平均勤続年数:7.9年
  • 平均年収:515万円

ただ、堅調な業界であることは間違いありません。2011年3月に起きた東日本大震災以降、安さよりもいいものを求める消費者が増えてきています。高価格帯の商品を購入する人も、年々増加中です。インテリア別の推移をみてみると、ベッド・ソファ・テーブルなどの家具、寝具・リネン、照明家具などのシェアが堅調に増加しています。高額短歌な製品のニーズが増えている証拠でもあります。

現状2:業界シェアランキング上位3位

第1位:ニトリホールディングス
売上高は3876億円。リーズナブルな値段の製品から高級感あふれる家具まで、インテリア業界内でも随一と言っても過言ではない商品点数を誇るニトリ。

大型店舗の中はいつも多くの人で賑わっており、日々、大きな売上を記録しています。海外にも事業を展開しており、グローバル企業としての歩みも進めています。

第2位:良品計画
売上高は2206億円。前述したとおり「無印良品」のブランドを企画している企業になります。国内外を問わず事業を展開して、新しい市場の獲得に成功している同社は、売上も順調に伸びています。商品自体も競合他社との差別化を実現しており、独自路線の市場開拓を進めています。

第3位:大塚家具
売上高は562億円。高級なインテリアを扱う会社として、全国において高い知名度を誇ります。バリエーション豊富なインテリアが多くの消費者の心を捉え、かつ、根強いファンの獲得に成功。毎年、安定的な売上を残し続けています。

上位3企業だけでなく、ミサワやカッシーナ・イクスシーといった企業も売上を伸ばしています。前者は前年比+23.5%。後者は前年比+17%。インテリア業界を構成する企業をできるだけ調べる、という業界研究もアリかもしれません。

現状3:平均年収ランキング上位3位

第1位:ニトリホールディングス
平均年収は783万円。業界最大手だけに、平均年収は競合他社を大きく引き離して1位。伸ばした売上はできるだけ従業員に還元することを大切にしており、インテリア業界内でも豊かな生活を送れる企業として知られています。職場環境の整備にも積極的で、腰を据えて働く社員が多いことでも知られています。

第2位:良品計画
平均年収は505万円。独自の商品開発とブランド戦略が堅調な売上増加に結びついており、平均年収も安定的な数字を残し続けています。労働環境の整備も進めており、平均勤続年数が長い企業としても知られています。「待遇・福利厚生だけでなく、仕事自体が楽しい」と話す従業員も少なくありません。

第3位:島忠
平均年収は471万円。埼玉県さいたま市に本社を置いており、家具やインテリアなどのファニチャー関連の専門店、日用品などを販売するホームセンターを運営しています。東証一部上場企業として、堅実なビジネスを展開している企業としても知られており、平均年収は毎年安定しています。

業界の動向

リーマンショックまで遡ると、2009年は高価格帯の商品を含め、全体的に消費が落ち込みました。ベッド・ソファ・テーブルは前年比84%。寝具・ベッドリネンは96%。照明器具は94.6%。

しかし、東日本大震災の後では、地震によって壊れた家具を買い変えるという「買い替え需要」が出てきました。それ以降、着実にインテリア業界の規模は伸びてきています。

近年では、比較的高価格帯の部類に入るベッドの販売数が伸びてきています。布団で寝ていた人がベッドに移行する。そんな動きが強くなってきています。

全日本ベッド工業会の調査をまとめた「ベッドの地域別普及状況の推移」をみると、1996年には53.5%だったベッドの普及率は、2002年には6割を超えました。その後も堅調な伸びを記録しています。

これからは、リーズナブルな商品だけでなく、高額な商品のシェアも増加する可能性があります。先入観にとらわれず、様々な視点で業界研究をすることをお勧めします。

市場動向

堅調と言われるインテリア業界ですが、課題があるのは事実です。たとえば、前述したとおり、インテリア業界自体が長期縮小傾向であること。「少子化」「新設住宅着工戸数の減少」というふたつの大きな要因により、業界の縮小が進んでいくでしょう。

今は売上が好調でも、これから「家具が売れない時代」が到来するかもしれません。事実、高級家具や輸入家具を扱ってきた大塚家具は、2014年で4期ぶりの赤字を記録しています。中にはナフコや島忠のように高い営業利益を確保している企業があるのも事実。

ホームセンターでのインテリア雑貨を展開するなどして、幅広い年齢層の消費者からの様々なニーズに応えることで売上アップを実現。しかし、決して長く続くものではない、という懸念もあります。

今後、インテリア業界の動向としては、インテリア雑貨を扱うこと、住空間を総合的に提案することにシフトする企業が増えていくでしょう。守備範囲を広げ、変化し続ける消費者のニーズを総合的に網羅する。その末に、新しい市場を獲得する。そんな戦略が主流になるのでは、と思われます。

業界の課題

業界の課題として挙げられるのは、やはり、少子化や新設住宅着工戸数の減少に伴う市場の縮小にどう対応するか、という点です。現在は安定的な業績を残し続けているものの、これからは厳しい戦いが強いられる。

そんな企業も増えてくる可能性があります。業界研究も、自分自身の生活に照らし合わせて「これから自分はどんなインテリアを求めていくのか」「それに応じて、どんなブランドや商品を必要としていくのか」という観点を入れながら「求められるインテリア」を探していくのは有効かもしれません。

世の中にある様々な業界と同じく、インテリア業界にも変化と進化が求められます。企業規模だけでなく社風なども、業界研究のテーマにしてみるのは大切かもしれません。

業界の今後の将来性

今後の展開でキーポイントになるのは、新市場の開拓になるでしょう。「海外でも事業を展開しているか」という点は、業界研究をする上でも重要なテーマになってきます。

たとえばニトリの場合、インドネシアとベトナムに生産拠点を置いており、グローバル体制の確立を着実に進めています。これによって実現できるのは、幅広い品揃えと低価格の実現。すでにニトリで買い物をしたことがある方も多いと思いますが、店内にある商品点数とリーズナブルさは群を抜いています。

特に後者については、製造小売だけでなく物流や配送まで自社で実施する体制を確立しているニトリだからこそできる戦略でしょう。企業としてどこまで事業の幅を広げられるかも、インテリア業界の業界研究をする上でぜひ調べておきたいところです。

もうひとつ、今後の展開で注目したいのは、新ブランドの設立です。ニトリだけでなく、多くの企業が新ブランドを立ち上げ、新しいニーズの開拓を推進しています。今までにない形の売上を創出する意味で、新ブランドの設立は重要課題のひとつ。

インテリア業界を形成する企業の歴史を調べると、新ブランドをこれからも打ち出せる企業であるかどうか、少しずつ判別がついてくるかもしれません。

おすすめの業界研究本

本田榮二さん著の「図解入門業界研究最新インテリア業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本」は、一読の価値ありです。商品としては身近であるインテリア業界も、業界自体の構造はまだまだ知られていないところがたくさんあり、読めば読むほど目から鱗が落ちるでしょう。

読みやすい文章も、就職活動や勉強で忙しい学生の皆さんにとっては嬉しいポイント。負担を感じることなく、スムーズに読み進めることができます。

他にもインテリア業界の業界研究、という観点で出版されている本はたくさんありますので、ぜひ、一読してみることをおすすめします。

業界研究をすれば、就活の戦い方がわかる

いかがでしたでしょうか。

この記事だけでも、業界の展望や各企業の力関係など、様々な発見があったかと思います。業界研究をせずに企業だけを調べても、業界全体の流れがわからず、狭い視野での企業研究になってしまいます。

自分の志望する業界は、かなりの時間を割いてでも研究するべきでしょう。

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