業界分析を始める際に知っておきたい考え方

業界分析をする時に役立つフレームワーク一覧

業界分析をする際に役立つフレームワークをまとめます。「やみくもに調べる」ことをしてしまうと、せっかく時間をかけて調べたとしても、内容をうまく活用できないことや、調べ漏れがあるなど、成果を出せないことが発生します。分析に役立つフレームワークを活用することで効率的に進められるので、ぜひ活用してください。

3C分析

3CのCは、顧客(Customer)、自社(Company)、競合(Competitor)の頭文字をとったものです。一般には企業の戦略を考える上で使いますが、業界についても応用できます。

分析したい業界の顧客は誰なのか、どんな人なのか、どんな会社があるのか、どんな競争をしているのかを整理すると、業界に存在する会社の力関係や構造が分かります。この業界分析をすることで、どの会社がいいかを選択する1つの判断基準となります。

PLC(製品ライフサイクル)

製品やサービスの寿命と売り上げの推移を表したものです。製品やサービスが市場に出てから退場するまでの期間を表しており、通常のサイクルは導入期、成長期、成熟期、衰退期に分けられます。

この期によって企業のとる戦略は変わります。この方法で業界分析をすることで、分析している業界は、どんな製品が多いのか、業界自体はどの期にいるのかを分析することで、会社がどのような運営をしているかが見えてきます。

バリュー・チェーン分析

バリュー・チェーン分析とは、事業がどの工程で付加価値(バリュー)を出しているかという分析することです。この方法で業界分析をすることで、分析する業界がどのような流れでビジネスを行っているかという大きな流れを把握することができます。

たとえば、小売業界であれば、商品企画⇒仕入れ⇒店舗運営⇒集客⇒販売⇒アフターサービスというものになります。さらに、通信業の場合は、インフラ構築⇒営業活動⇒契約⇒サービス提供⇒料金徴収⇒アフターサービスとなります。

業界分析の方法

就職活動をするうえで、気になる企業をすべて調べることは、あまりにも膨大な作業ですし、大変です。そこで、企業を1つずつ調べるのではなく、業界分析が求められます。まず、世の中にある業界を知ることから始めましょう。その方法としては、業界地図にあたる本を1冊買って目を通すと、おおむね把握できます。

それにより、業界の現状・将来性・特徴などの大まかな全体像が分かります。次にインターネットで自分の気になる業界について調べます。現在はインターネットにたくさんの情報があるので、そちらを参考にするとより深く調べることができます。さらに、分析したい業界で働いている知人や先輩がいれば、直接話を聞くのもいいでしょう。

もし、そういった人脈がなければ、業界を知ることが出来る勉強会やセミナーが多数開催されているので、そちらに参加することもお勧めです。このように、全体像を本で把握し、気になる業界をインターネットや勉強会、人に聞きながら理解を深めていく方法が効率よく業界分析をする方法です。

業界分析をする時に参考にすると良い本まとめ

業界分析をする際に役立つ本を3つ紹介します。

○○業界の動向とカラクリがよ~くわかる本

この「秀和システムの業界シリーズ」は、さまざまな業界の特徴や最新の動向を詳しく解説してあります。似たような本も多数ありますが、それらと比べてもポイントが絞られており、分かりやすい本です。業界の基礎知識がなくても読み進めることができます。業界分析のみならず、志望動機を書く上でも参考になるので、目を通しておくととても有効です。

会社四季報 業界地図

世の中にある業界を把握するうえでとても参考になります。さらに、業界ごとに「成長度合い」「勢力関係」「主力企業」「課題」などの特徴も記載されているので、業界を知るだけでなく、業界の中身を把握し、業界分析をすることもできます。

図表なども多く理解のしやすさと読みやすさを兼ね備えています。また、各業界の「もうけの仕組み/コスト構造」などの解説もあり、ビジネス的視点から業界分析できる点もお勧めの理由です。

絶対内定

就職活動全般について書かれている本です。就職活動の全体像、やるべきことを理解するうえで、とても参考になります。就職活動の本質をこの本で理解することで、業界分析の方法や、必要な理由をより深く理解できます。業界分析がより効果を発揮するために、本質を理解することはとても重要です。

業界別市場レポート

ここでは、業界別の市場をお伝えします。業界分析をするうえで役立ててください。

金融

このデータから、市場規模の大きさと、労働者数の多さが読み取れます。お金を扱う業界ということもあり、市場規模は、他の業界と比較すると、とても大きいものとなっています。それに応じて、労働者数も他の業界と比較して大変多いものとなっています。

また、平均年収が、やや高めである点も注目ポイントです。変動はありますが、一般的な労働者の平均年収は、400万円~440万円程度と考えられています。そこから考えると、金融業界の人は641万円が平均年収なので高いと考えられます。お金が全てではありませんが、やはり気になるポイントだと思います。

また、業界大手は、三菱UFJフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループとなっています。業界の課題としては、収益性の低さがあります。バブルの崩壊後、銀行の金利は低くなり、ほとんど利息がつかないということは皆さんご存じでしょう。むしろ、利用する際に、手数料などで引かれる場合も多く、銀行にお金を預けるメリットが、少なくなっています。

現在、ビックデータの活用に向けてデジタル化やIT化の促進、デビットカードの推進などが行われています。

IT

業界全体としてはほぼ右肩あがりとなっており、成長している業界です。近年の国内景気において諸問題はありますが、好調に推移していると考える企業が多いです。そのため、リーマンショックや東日本大震災、景気の低迷などもあり、IT投資を先送りしていた企業が、再び投資をする動きが見え始めています。

こうした背景があることから、IT業界も順調に拡大の推移をしています。IT業界と聞くと若いというイメージをする人も多いかもしれませんが、実は金融業界とそこまで変わらないのです。確かに、定年に近い人は、金融業界と比べるとまだ少ないですが、20代、30代ばかりとは限りません。大企業のインフラを管理するSEの方やシステム部門の長は、50代以上の方もいらっしゃいます。

日進月歩の業界ですので、技術の習得や勉強など、新しい知識を常にインストールする必要がある点は、この業界の特徴です。また、IT業界とひとくくりに言っても、開発や保守、システムなのかアプリなのかによって企業の文化や雰囲気が全く変わります。

まじめで物静かな雰囲気の会社もあれば、革新的で独自の文化をつくっている企業もあります。企業の雰囲気は実際に見たほうが早いので、IT業界へ興味がある人は、職場見学会や会社説明会に参加して、肌で感じるといいでしょう。

物流・運送

全日本トラック協会によると、物流事業全体の市場規模はおよそ26兆円とのことです。このうち、トラック運送事業の市場規模は全体の約6割となっています。業界の市場規模において高い割合を占めている運送事業ですが、過酷な労働環境という点から、働く人が少ないという課題があります。40歳未満の若い労働者は運送事業において全体の30%程度であるという低い水準です。

そのため、高い年齢の方に依存しているという実情があります。若い労働力が求められている業界なのです。インターネットが発達し、通信販売も加速し伸びています。そのため、それを運ぶ運送事業のニーズは高まっています。

しかし、通信販売業者の競争が激化し、運送事業に付加価値が求められています。結果、24時間営業になることや、効率化を求められるなどの影響も受けています。さらに、人による運搬なので、事故や災害に巻き込まれるかもしれないというリスクはあります。

自動車・バイク

この業界では、世界市場では長期的に拡大する傾向があります。ただ、国内の市場は、不透明となっています。増税前にいちど駆け込み需要があった背景から、次の増税時には駆け込み需要が再度ある可能性もあります。

近年では、来店型ショップにとどまらず、インターネットによる販売も増えています。また、新車以外にも中古車の販売に力を入れる事業者も出てきました。中古車の販売を加速するために、買い取りに力をいれるなど、さまざまなビジネスモデルが生まれています。

大きい会社の下請けや孫請けなど、各社が協業することで価値を高め、事業を効率化している会社もあります。多くの会社が関連することで、雇用も生みだしています。販売、製造、整備などさまざまな仕事がある業界です。さらに、海外への輸出に力を入れて拡大している会社もあります。国内に限らず、海外での仕事、海外に向けた仕事に興味がある方にとっては、今後期待できる業界です。

建設・不動産

国内のマンション工事など民間需要の縮小、公共工事の減少、サブプライムローンによる金融引き締め、建設資材の高騰、不景気による影響から、平成22年までの建設業界は減少傾向にありました。

しかし、近年では、景気の回復や、震災の復興需要によって市場規模は拡大しています。さらに2020年には、東京オリンピックの開催が確定しました。そのため、オリンピックに向けたインフラの整備などにより4,700億円以上の経済効果がると考えられています。

一方で、震災復興とオリンピックの重要の重なりから、人手不足が深刻化しています。そのため、納期の遅れなどトラブルも発生しています。人の確保や、人手不足を補うために、1人ひとりの負担が増えるなど課題もあります。こうした課題は建設会社のコストを圧迫する結果となり、経営に苦しむ会社も出てきています。過度な労働をせずに高い価値を生み出すことを目指すようになっている昨今のビジネス環境において、この業界でも、仕組み化や人材の採用に取り組むことで、よりよい将来に向かっています。

食品

順調に拡大を続けている業界です。懸念材料としては、急速な円安は逆風となることです。現在の円相場は落ち着いていますが、世界的な景気や国内の景気に応じて円相場が乱高下する場合に耐えうる経営が求められます。長期的な視点で見ると、食品の需要は減少する可能性があります。それは、人口減少や高齢化によるものです。

しかし、海外においては、需要が拡大しています。発展途上国の経済成長や先進国の日本食に対するニーズの高まりなど、日本の食品企業にとってはプラスになる背景が進んでいるからです。そのため、日本での展開から、海外展開へ切り替える企業が増えてきています。大手食品会社もタイやインドネシア、ベトナム、フィリピン、マレーシアなど東南アジアを中心に積極展開を進めています。この動きは今後も加速していくと予測されています。日本は食の安全性が高いと言われています。

この日本ならではの強みを海外で活かせることは、国にとっても重要なことです。日本を世界に広めるという壮大なことをできるチャンスがあるからです。高い安全性を維持しなければならないという責任はありますが、長い歴史の中でその仕組みは各国よりも進んでいます。海外展開に興味がある人には、その道が開ける可能性がある業界です。

機械製造

リーマンショック後から緩やかな成長をしている業界です。しかし、中国を中心としたアジア経済の不振から先行き不透明な動きをしています。日本の技術は世界的にも高く評価されており、国内だけでなく、海外へ向けた戦略が進んでいます。

特に新興国を中心とした市場の開拓が、企業にとっては成長のカギであるという認識が広まっています。海外の市場では、中国を中心としたアジア市場が有望であると考えられています。性能面では評価の高い日本の技術ですが、その分価格が高くなっています。

その価格を受け入れてもらうための、さらなる品質向上やアフターフォローなど価値を高めることが競争に勝つポイントとなっています。さらに、近年経済成長を著しく遂げているインドにおいても市場開拓が戦略としてあります。インド市場にどのように参入していくか、それが現在の課題となっています。

就活の際に業界分析は必須なのか

社会には数多くの業界があります。誰もが知っているような身近な業界と全く知らなかった業界があります。誰もが知っている業界は、たとえば、食品やサービスや、小売業、自動車整備などです。

今まで知らなかった業界は人それぞれでしょうが、多種多様な業界があります。就職活動の最初は、この業界だけに絞るといったような絞り込みをせずに、幅広く業界分析をするといいでしょう。それは、本当に希望している業界や優良な企業を見落とす可能性があるからです。業界分析の目的は以下の3つとなります。

数多くの業界の中から志望業界を絞るため

数多くの業界がある中から、本当に自分が志望する業界を見極めるために、業界分析が必要となります。最終的には1つの企業に絞り込むので、そのために、業界自体を絞り込んでいく目的です。

しかし、世の中にある業界を全て知っている状態で就職活動が始まるわけではありません。知っている業界だけで就職活動をすると本当は自分がやりたいことや、望んでいることが叶えられる業界や企業があっても、それを見つけ出すことができなくなってしまいます。それはとてももったいないことです。

自分の知らない業界を知るため

自分の知らない業界を知ることで、自分の本当にやりたいことができる仕事を見逃さずにすみます。また、仮に知っている業界でも調べていくと、予想もしなかった真実が発見できるかもしれません。

それは、いい面も悪い面も該当します。イメージでよさそうな業界だ、イメージでだけで悪そうな業界だと判断してしまうと機会損失となってしまいます。さらに、実際に入ったらイメージと違ったとなるとミスマッチが発生します。ミスマッチとなってしまうと、最悪の場合は早々に転職するといったことにもなりかねません。就職には十分注意が必要となるのです。

自分の志望する業界の知識を得るため

実際に業界が絞り込まれてくると、今度はその志望する業界や企業に就職するために志望動機が必要になります。「たんに入りたいから」では企業も選んではくれません。どれだけ志望度が高くても、その根拠となる志望動機がなければなりません。

志望動機を書くためには、想いだけではなく、それ相応の知識が必要です。志望する企業がぞくしている業界のことを深く理解する必要があります。その知識をもって志望動機を書くことで説得力がうまれます。業界分析はその知識を得るためにもとても有効なことなのです。

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