【業界研究】海運業界の現状・動向・課題について

海運業界の現状

海運業界の現状はかなり厳しい状況となっています。燃料価格の高騰などから経営も非常に厳しい状況が続いています。海運業界では基本的に運ぶ荷物をそのまま運送するバラ積み船とコンテナに荷物を入れて運送するコンテナ船とガスを液化した液化天然ガスを運送するLNG船などの船舶をを所有し、運送します。

それ以外にも自動車の運送のように、あらゆるのものを運送できるように船舶を所有しています。そのため、海運を行う企業では船舶の管理やメンテナンスにも莫大な金額が必要になります。さらに、近年では原油価格の高騰に伴い、船舶で必要となる燃料の価格が高騰しています。

そのため、運行コストやメンテナンスコストが経営に大きな負担を与えてしまいます。

高度経済成長の時期には大幅な物量の増加に伴い、大量の荷物を船舶で輸送していたため、経営は比較的安定していましたが、リーマンショック以降は資源分野の業界が不安定になるに伴い、海運業界も経営が厳しくなっていきました。

基本情報

    • 市場規模:5兆9043億円
    • 労働者数:5151
    • 平均年齢:39.4歳
    • 平均勤続年数:13.1年
    • 平均年収:746万円

引用元:業界動向

以上が、海運業界の基本情報となっております。

仕事の内容は荷物を船舶で輸送することが基本になります。その際には船舶を運航させる航海士、機関士が必要になります。近年では機械化が進んでいるため必要となる航海士や機関士の人数は少なくなっています。

また、安い労働力を利用するため、日本人の航海士や機関士だけでなく東南アジアからも多くの航海士や機関士が働いています。航海士は運航に必要な経路を管理、機関士は船舶を運航させるための機械やシステムの整備を行います。

航海士には階級が存在しており、船舶の責任者は船長になります。船長は船舶を運航させるだけでなく、港湾管理者とのやりとりなど幅広い業務を行います。

海外でも運航を行う際には英語などの語学が必要になる仕事です。船舶の運航に関する最終的な判断は必ず船長が行います。

また、機関士にも階級が存在しており、機械やシステムなどに関しての責任者は機関長と言われ、エンジンやプロペラなどの整備や稼働に関して幅広い知識が必要となります。

これら以外にも、他の船舶や陸上とやりとりを行う通信士や乗組員に料理を作る料理人も船舶には必要となります。航海士や機関士がそれぞれの仕事以外の仕事を行うことはありませんが、航海士や機関士はそれぞれ非常に幅広く深い知識が必要となります。

また、知識だけでなく他国の船員や港湾管理者とのやりとりや正しい判断能力など多くの能力が求められる仕事です。

業界シェアランキング上位3位

1位:日本郵船
2位:商船三井
3位:川崎汽船

3位は川崎汽船です。川崎汽船は業界シェアランキングの3位でありながら売上高は1兆円を超える規模の企業です。川崎汽船はバラ積み船やコンテナ船以外にもLNG船なども所有しているため、幅広い種類のものを運ぶことができます。また、子会社の川崎近海汽船などで外航だけでなく内航も行っています。

2位は商船三井です。商船三井は設立からの歴史も長く、日本の経済を支える上でも大切な企業と言えます。LNG船で大きなシェアを占めています。

1位は日本郵船です。日本郵船は戦後からの歴史を持つ企業で日本の経済を支える企業としてもあげられます。売上高も2兆を超えており、非常に規模の大きな企業です。

この上位3社で海運業界の80%以上のシェアを占めています。

また、シェアランキング4位の第一中央汽船は、売上高が3位の川崎汽船の10分の1程度であることからも、上位3社の企業規模の大きさがわかります。そのため、国内では海運業界での新規の参入はかなり困難であることが考えられます。

しかし、世界的には上位3社の規模はそれほど大きくはなく、海外の海運会社よりも規模で劣ってしまうこともあります。そのため、メーカーなどの荷主は日本郵船、商船三井、川崎汽船などの日本の企業ではなく海外の海運会社に委託することがあります。

規模が大きいほど運賃コストは低く抑えることができます。そのため、日本国内の大規模なメーカーは海外の海運会社に荷物の輸送を委託することが近年多く見受けられます。

そのため、日本郵船、商船三井、川崎汽船は国内で競い合うことよりも、海外の大規模な海運会社と競うことが多くなります。日本の国内では上位3社の規模が圧倒的であるため必然的に荷物を収集することが容易ですが海外の大規模な海運会社と競う時に国内ほど簡単にはいかないのが現状です。

平均年収ランキング上位3位

平均年収ランキングの

1位:日本郵船
2位:東京汽船
3位:飯野海運

3位は飯野海運です。飯野海運はシェアランキングの上位3社と比べると規模はかなり小さくなってしまいますが安定した経営基盤から平均年収も高くなっています。

2位は東京汽船です。東京汽船は業界シェアランキングの上位3社とは異なり、フェリーなどの業務も行なっています。規模はシェアランキング上位3社と比べるとやはり小さいですがフェリーなどの業務などて安定した経営を行なっています。

1位は日本郵船です。日本郵船はシェアランキング1位であるとともに平均年収ランキングでも1位です。海外の海運会社と競うことができる技術を持っています。

業務の内容もバラ積み船、コンテナ船、LNG船などかなり幅広いため、経営も安定しています。海運業界の採用は一般的に海上職と陸上職に分かれていますが、日本郵船では船員を育てるための採用も行なっているため、多くの就活生が志望し、選考を受けます。

業界の動向

市場動向

海運業界の市場動向として近年、シェアランキングの上位三社である、日本郵船、商船三井、川崎汽船がコンテナ船の事業に関して経営を提携することが大きな動向としてあげられます。

海運業界では船舶になるべく多くの荷物を乗せることで利益が大きくなります。逆に荷物が多くないのに船舶を運航してしまうと利益が生まれません。そのため、コンテナ船について経営を提携することでなるべく船舶に荷物を乗せることが可能になり、大きな利益を生むことができます。

また、コンテナ船による運航航路を共有することで効率的に運航することが可能になります。これらはシェアランキングの上位三社の日本郵船、商船三井、川崎汽船が業務を連携させることで海外の海運会社に対抗することができるようにするためのものです。

業界シェアランキングの上位三社がコンテナ船の業務を連携することで運賃を低価格にすることができるだけでなく、効率的な運航により、燃料などのコストも抑えることができます。

業界の課題

海運業界の今後の課題は荷物をどのように確保していくかにあります。特に日本の企業ではなく海外の企業を荷主として取り込むことが大きな課題となっています。

海外の規模の大きなメーカーなどはすでに海外の海運会社と提携していることがほとんどであるため、海外の海運会社に負けないような価格の設定や新たなサービスの開発や既存のサービスの質の向上も課題といます。

おすすめの業界研究本

おすすめの業界研究本は、「完全図解 海から見た世界経済」です。
海運業界の歴史や仕組みがわかりやすく説明されています。

業界研究をすれば、就活の戦い方がわかる

いかがでしたでしょうか。

この記事だけでも、業界の展望や各企業の力関係など、様々な発見があったかと思います。業界研究をせずに企業だけを調べても、業界全体の流れがわからず、狭い視野での企業研究になってしまいます。

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