就職前に知りたい「携帯電話業界」の現状・動向・課題

携帯電話業界の現状

基本情報(市場規模、労働者数、平均年齢、平均勤続年数、平均年収、仕事内容)

携帯電話業界の市場規模は10兆9,710億円となり、他の業界と比較すると大規模な市場になります。
2017年3月時点の日本企業の時価総額ランキングを見ると、携帯電話業界の3キャリアであるDocomo、KDDI、SoftBankは、いずれもトップ10位に入り込んでいます。
そのことからも、携帯電話業界は今後の期待度や注目度が高い業界と言えます。

この業界における労働者数は22,065人になります。通信はインフラのひとつのため、設備投資には多額のお金が必要ですが、一度設備を整えてしまえば、高い利益率を保持しながら運営ができます。そのため、市場規模に対する労働者の割合は少ない状況です。
また、就活生にとっては、内定をもらうことが難しい業界とも言えます。
携帯電話業界で内定を取ることは難関ですが、見事内定を獲得した就活生には平均年収913万円という高水準な給与をもらる環境で仕事をすることができます。高給をもらえる業界研究をしている就活生にとっては、一つの選択肢になるかもしれません。

通信キャリアに勤めていると、様々なベンダーとの取引があるため、ベンチャー企業に引き抜かれたりなどのキャリアチェンジも旺盛です。キャリアチェンジをする人が多いため、平均勤続年数は12.9年とそれほど長くはなく、平均年齢は40.1歳と若い人材が多く活躍しています。
若いうちに実力を磨いて人脈やチャンスを作り、将来的に起業を目指している方や、キャリアをステップアップさせていくことを検討されている方にとっては適した業界と言えます。

そんな携帯電話業界ですが、携帯電話と聞くと、街中の携帯ショップを思い浮かべる方が多いと思います。しかし、実際にはスーツを着て法人向けの営業をしたり、商品企画、基地局の設置、財務、情報システム、人事など様々な部門の仕事があります。むしろ、普段目にする携帯ショップというのは、ほんの一部の仕事だということになります。

通信というのは現代では欠かせないインフラとなっています。そのインフラを担う、または活用して世の中を便利にしていく。そんな仕事に興味がある方は、携帯電話の業界研究をしっかり行い、通信キャリアに応募してみてはいかがでしょうか。

業界シェアランキング上位3位

携帯電話業界のシェアランキングは、以下の通りです。
1位 NTTドコモ
2位 KDDI
3位 SoftBank

業界シェアNo.1は「NTTドコモ」で、全体の40.7%ものシェアを獲得しています。かつては60%近いシェアを誇っていたNTTドコモですが、他社との熾烈なシェア獲得競争の結果、年々シェアを縮小させてしまっています。

NTTドコモの状況とは逆に、SoftBankはこの顧客獲得競争でシェアを急激に伸ばし、後発ながらもiPhoneの独占販売や、ユニークなCMを打ち出すことで毎年シェアを拡大してきました。

KDDIのシェアは30.0%になりますが、SoftBankはこれにようやく迫り、28.9%のシェアを現在では獲得しています。
NTTドコモの一人勝ちの状況から一転、どのキャリアも全てのスマホが扱えるようになった近年の各社のシェアは、まさに三つ巴と言える状況で、各社が同じシェア率に収斂していく傾向は今後も強まっていく状況となっています。

平均年収ランキング上位3位

携帯電話業界の平均年収ランキングはこのようになっています。
1位 KDDI
2位 NTTドコモ
3位 SoftBank
携帯電話業界で平均年収が高い会社は、NTTドコモ、KDDI、SoftBankがトップ3にランキングされます。
この3社の中で平均年収が高いイメージがあるのは、実力主義のSoftBank、もしくは伝統的な会社であるNTTドコモと想像される方も少なくないと思います。

しかし、実情はKDDIが最も高く、904万円という平均年収になっています。
KDDIは京セラが母体ということもあり、福利厚生や社員への待遇が充実していて、年収も高水準となっています。

2位のNTTドコモは807万円でKDDIと比較すると100万円近く平均年収が下がります。それでもアパレルやサービス業界などと比較すると、高い水準の給料をもらえることになります。

3位のSoftBankは更に下がって、680万円になります。SoftBankは実力主義という社風もあり、稼ぐ人がたくさん稼ぎ、実績が伴わない人は低い給料となってしまう制度になっています。労働環境としては厳しいですが、自分に自身のある方や、実績に応じた給料をもらいたいという方には、他の2社よりも高い給料をもらえる企業風土となっています。

携帯電話業界は、平均年収は比較的高いと言えます。そのため、せっかく同じ時間働くのであれば、高い給料が良い、という方にはオススメの業界となります。しかし、毎日の仕事がつまらないものだと給料が高くても面白くないので、業界研究をしっかり行い、働く前と実際に働いてからのギャップは少なくしましょう。

業界の動向

市場動向

携帯電話業界のトップを走るNTTドコモ、KDDI、SoftBankの3社は、日本企業の中でトップの売上高を誇る会社となっています。
携帯電話自体の売上は伸び悩んでいますが、様々な業界との連携や、新規事業の開拓で、高い売上を堅調に維持しています。莫大な収益を設備投資にあてることで、技術革新やサービスの質の向上を図り、更なる収益源を確保しようと各社がしのぎを削っています。

今から20年前のこの業界は、携帯電話はほんの一部の富裕層が持っているもので、業界の主な収益源は固定電話やブロードバンドなどが占めていました。
しかし、携帯電話が普及し始めてからは、携帯電話が大きな収益源になりました。このように携帯電話業界というのは時代のニーズに合わせて、提供するサービスを柔軟に変えてきました。

市場のニーズに合わせて、提供するサービスを変えてきた携帯電話業界ですが、近年ではほとんどの日本人が携帯電話を持っている状態にまでなったため、新規の契約が従来通り増えなくなり、更なる変化を求められています。

しかし、MVNO(通信回線のレンタルのようなもの)という手法で、格安携帯を提供する会社を増やしてきています。楽天モバイルやLINEモバイル、DMMMobileなどがMVNOを使って、サービスを提供している会社になります。このような格安携帯を提供する会社が台頭してきて、今までリーチできていなかった層の掘り起こしをし、契約者数を伸ばしています。
もちろん、これらの格安携帯を販売している会社は、NTTドコモやKDDIの通信回線のバックボーンを利用しているので、NTTドコモやKDDIにとっても売れれば売れるだけ収益があがるようになっています。

携帯電話というカテゴリーだけで見ると先は厳しいように思えますが、携帯電話業界はそれ以外にも様々な複合サービスを提供したり、時代のニーズに合わせてサービスを作っているので、今後も伸びていく市場と言えるでしょう。

業界の課題

今では誰でも持っている携帯電話は、「いつでもどこでも繋がり、使いたいときに使える」というのが当たり前のサービスです。
何気なく使っている携帯電話のサービスですが、この安心感を絶え間なく提供していくには、膨大なコストや災害時の対策など様々な課題を持っています。携帯電話は24時間、365日いつでも電波が繋がる状態にしておく必要があります。電波を送る設備を故障させることもできませんし、設備を交換するから、この時間帯は電波が繋がりません、という訳にもいきません。
そのため、常時設備を稼働させておいたり、それを監視しておく人件費など、コストが非常に掛かる業界です。

これらのコストを利用者獲得によって補填しているのですが、日本の人口は年々減少傾向にあり、携帯電話の契約者数がこれ以上伸びていかないという課題を抱えています。これは携帯電話業界の各社が共通して抱えている問題であり、最大のテーマとして取り組んでいる課題となっています。

業界の今後の将来性

日本の人口が頭打ちになり、年々減少を続けていることから、携帯電話の契約者数も上限に達しているのが業界の現状です。
しかし、通信というのは携帯電話だけで使うものではなく、様々なものの中に組み込まれており、それは今後加速的に増えていくと言われています。
最近、IoTという言葉が流行っているように、これまでは通信が入っていなかったようなモノの中に(例えば、冷蔵庫や洗濯機などの家電、自動販売機やガスのメーターなど)通信を組み込むことで、作業効率があがったり、機械の故障予測ができるようになってきています。

また、AIなどの人工知能とも通信は切っても切れないインフラとなるので、携帯電話が頭打ちになったからと言って、今後衰退していく業界とは言えず、むしろ今後もニーズが拡大し続ける業界と言えます。携帯電話業界は通信の頭数を追うだけでなく、通信の質を高めることで新しいサービスの創出をしたり、ビジネスモデルの転換を図ろうとしています。

現在、携帯電話の利用者が使える電波は4G(LTE)と言われるものが最新ですが、近い将来5Gという電波を利用できるようになります。この5Gという電波は、4Gよりも高速で、遅延がないものになります。

この5Gをどのように実生活で活用していくのか、というテーマが世界中で議論されていて、実際にこの電波を利用できるようになった際には、今では想像できない便利な世の中になっていることは間違いありません。人々の生活に直接影響を及ぼすようになった、電波というインフラを扱う携帯電話業界は、将来性が非常に頼もしい業界ではないでしょうか。

おすすめの業界研究本

携帯電話業界の業界研究をする場合は、これらの本をオススメです。
・通信業界の裏側がわかる2017
・ITナビゲーター2017年版
・インターネット白書2017IoTが生み出す新たなリアル市場(NextPublishing)

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