物流・運送業界の志望動機 | 良い例・ダメな例・注意点

履歴書の見出しと志望動機の書き方

就職活動の際に最も重要な書類の1つに履歴書があります。昔は紙のものが主流でしたが、現在はインターネット上で提出したり、PDFにして提出する場合もあります。いずれの場合でも履歴書は採用不採用に直結する重要な書類です。履歴書の中でも特に重要なのが志望動機の欄です。

志望動機は、どうして自分がこの企業を選んだのか、この業界を選んだのかを採用担当者に伝え、自分を印象付けるための文章です。したがって、志望動機は自分がいかにその会社業界に向いているのか、いかにその会社に対する熱意を持っているのかが伝わらないと意味がありません。

自分にはそんな能力はない、熱意もあまりない、しかし働きたい、と思っている人も大丈夫です。職業や人生についてほとんど真剣に考える時間がなかったまま就職活動を迎える学生がほとんどだからです。

就職活動の志望動機は、高校や大学受験の志望動機とは大きく異なります。学生時代に推薦入試やAO入試を受験したことのある人で、志望動機を書かされた人も多いですが、就職活動の場合は、志望動機を書かせる意図が違います。

その人がこの会社に入って本当に自社の利益になるか、を重要視しています。応募者の人生や利益よりも、まずは自分、自社の利益が先なのです。

したがって、自分を表現したり自分の意見を押し付けることももちろん必要ですが、まずは引いて、企業の利益を社員の立場から冷静に検討することが一番重要なのです。

履歴書の志望動機は、書類審査のみではなく、その後の面接審査にも大きく影響してきます。履歴書に嘘を書くことはできません。学歴を偽ってもいけません。

しかし、志望動機は自分の手で好きなように書くことができます。自分の意見なら嘘かどうかなんて問題ではありません。一見するとバラバラで脈絡のないようにおもえても、自分の努力次第で一貫性のある、論理的な志望動機を書き上げることができます。

履歴書の志望動機を自信のあるものにし、その後の採用試験も有利に進めていきましょう。

物流・運送業界の志望動機の例文

では、具体的にはどのような志望動機を作成すれば良いのでしょうか。例文をご紹介します。

物流・運送業界の志望動機の例文1

私が物流に興味を持ったきっかけは、高校時代の公民の授業です。商品、サービスを扱う無形の財について学習した時に、業界として興味を持ちました。

というのは、何か物を作って形として消費者や社会に提供したり、あるいはサービスという付加価値をつけて還元させたりすることと、物流・運送業界は全く違うと考えたからです。接客しない部分でいかにお金を回し、ビジネスを成立させられるか、貴社で自分の限界まで挑戦していきたいと思い、応募いたしました。

この例は、自分が物流・運送業界に興味を持ったきっかけ中心に述べられています。有形の財と無形の財の狭間にある社会の存在を指摘し、あえてそこからビジネスを生み出す、という新しい視点も評価できるポイントです。

また、入社後のビジョンもある程度見えるので、将来性も高評価な志望動機です。

物流・運送業界の志望動機の例文2

私が物流に興味を持ったきっかけは、家族旅行です。私の家では毎年夏休みにハワイ旅行に行きますが、その時の航空券代が非常に高いのが気になっていました。大学で勉強するようになって、旅客と貨物では航空代がまったく違い、少ない費用で異国の地へ行かれる貨物に羨望を抱いたこともあります。

就職活動をしていく中で、物流・運送業界に焦点を絞り、貴社を見つけました。貴社は貨物専門の運送業であり、航空事業も活発です。まさに私の原点である航空運送に携われるチャンスが貴社にあり、応募いたしました。

これは、熱意を訴える形の志望動機です。動機がはっきりとしていて、採用担当者の心象はとても良いと思われます。純粋な疑問と、それを追い続けて就職活動をしている、という一途さも好印象です。

物流・運送業界のイメージであるトラックやバイクにとらわれず、あえて航空運送に触れる部分も業界研究ができているという点で評価の対象になります。

物流・運送業界の志望動機の例文3

私は最近のニュースをみて、運送業界に興味を持ちました。大手の物流・運送企業で長時間労働が問題視されており、業界研究を始めました。すると、現場では常にお客様第一主義で、接客は懇切丁寧、清潔感がありふれていて、会話はマニュアルどおり、という日本企業らしさを感じました。古き良き伝統を大切にする社風に惹かれる一方で、改革の必要性も感じました。

私が大学で学んだ課題発見解決型の手法で貴社に新たな風を送り込み、グローバル化に対応した強い会社にしていけるよう、貢献したいと考え、応募いたしました。

これは、典型的な印象に残る志望動機のパターンです。事実を述べ、褒めて、けなして、解決策を提示する。普段の仕事で最も大切で基本的なプロセスです。志望動機で論理性の印象が与えられれば、この人は仕事ができるという観念を植え付けることができ、その後の面接にも相当有利です。

以上のように、志望動機は一貫性のあるストーリーを生み出し、採用担当者にいかに印象を与えられるかを意識して作成しましょう。仕事ができる人間で、充実した人生を送ってきたアピールができるかどうかが書類選考通過、内定に深く関わってきます。

物流・運送業界の志望動機のダメな例

では、次に物流・運送業界の志望動機のダメな例についてご紹介して行きます。

物流・運送業界の志望動機のダメな例1

世間一般のイメージでは、物流・運送業界はあまり花がないように思われていますが、私は明るく、元気なイメージがあると思っています。いつも宅急便を受け取る時のスタッフさんは笑顔で、ハキハキとした喋り方をし、自分の憧れでもあります。特に貴社は有名企業の1つであり、私もよく利用します。ぜひ、貴社のスタッフの1人となりたいと思い、応募いたしました。

これのダメなところは、褒めすぎているところです。しかも、長所をたくさん訴えるのではなく、1つのいいところを突っ込んで主張しています。受取手によっては、ほかに褒めるところがないのではないか、という懐疑や、問題意識がなく業界研究が不十分に終わっているという印象を受けかねません。

さらに、物流・運送業界をビジネスととらえずに、サービス業として考えています。アルバイトなら構いませんが、就職するとなればビジネスとは切ってもきれない関係になります。面接でも聞かれる場合が多いので、経営学や経済学を勉強しておき、志望動機に織り交ぜられれば好印象になります。

物流・運送業界の志望動機のダメな例2

私は、学生時代に宅配便のアルバイトをしていました。その時から接客やおもてなしの感覚が好きで、自分が就職する際は物流・運送業界にしようと決めていました。いざ自分が就活生となり、企業を選んで行くと、貴社に出会いました。

貴社はグローバル化に対応こそしていませんが、日本全国に支店を持っており、日本の物流を支えています。私は海外で働くより日本社会で働いていた方があっていると思うので、貴社に相応な人材であると思い、応募いたしました。

まず、論理性がなっていません。学生時代のアルバイトと就職を一緒くたに考えていることはナンセンスです。

また、アルバイトしていた企業と就職活動をする企業が異なる場合、アルバイトの経験を語ってしまうとマイナス評価になってしまう場合があります。入社後に「イメージと違った」「アルバイトの時は楽しかったのに」と言われても、採用側に落ち度はありません。勝手な理想を押し付けているととらえられてしまいます。

さらに、グローバル化に対応していない事実を突きつけるのも厳しい評価です。今この時代にグローバル化に対応できていない企業の行く末は難しいことはその企業が一番わかっています。そこを指摘され、さらに自分が率先して対応させていこうという気概もないのでは、ただの嫌味と思われてしまいます。

物流・運送業界の志望動機のダメな例3

私は、物流・運送業界のグローバル化に注目しています。物を通して一日とを結びつける物流・運送業界にかねてから注目していましたが、日本人に限定せず、世界規模を相手にしている貴社に惹かれました。

グローバル化に反対し、国内のシステムを充実させるべきだという意見もありますが、私は多くの人を結びつけたいため、国を超えて業務展開している貴社で活躍していきたいと考えています。大学では国際協力を専門としていました。貴社でその知識を発揮できると思い、応募いたしました。

これのダメなところは、因果です。大学での専攻と、志望動機は結びついていますが、専攻と物流・運送業界が結びついていません。国際協力を専門にしている学生は多いですが、どうしてグローバル化に遅れをとっている物流・運送業界をあえて選ぶのでしょうか。論理破綻を自ら指摘しているようなものです。

もちろん、自分の専攻分野と就職先がマッチする就活生はほとんどいませんので、気にする必要はありません。それを履歴書の志望動機に書くから、粗探しされてしまうのです。

以上のように、物流・運送業界の志望動機では、アルバイトと就職活動の違いが曖昧であったり、グローバル化について浅はかに批判することがマイナス評価につながっていきます。面接以前に書類審査で不採用が決まるほど悔しいことはありません。一言一句気を配って志望動機を作り上げましょう。

物流・運送業界の志望動機を書くときの注意点

物流・運送業界の志望動機は、他の業界の志望動機とどこがどう違うかを考えれば、物流・運送業界の志望動機を書くときの注意点が見えてきます。まず、動機が不明確な場合が多いです。

これは自分だけではなく、他のどの就活生もみんな同じように考えています。物流・運送業界との運命的な出会いや奇跡的な感動を体験したことのある人が世界に何人いるでしょうか。これが他の業界と大きく異なるところです。

例えば航空業界では、空を飛ぶ非日常の体験を通して得られる感覚や、幼少期にクルーの方々に優しくされた体験から客室乗務員や運行乗務員を職業にしたい人がいます。

また、食品業界では、自分が好きなことや趣味が食べ物で、好きなことを仕事にしたい、という自己実現的な動機を設定することができます。

他にも、アパレル業界では女性らしさや幸福度からのアプローチで志望動機が書けます。衣食住の中で比較的優先度の低いアパレルを選ぶにはそれなりの体験と思い出と動機があるはずだからです。

しかし、物流・運送業界の志望動機はなかなか見つかりません。特に感情に訴えかけられた経験がない中で、採用担当者に印象を与えられる志望動機を書くことは至難の技です。

ここで大切なことは、自分だけが一貫性のある志望動機がない、と思い込まないようにすることです。

繰り返しになりますが、ほとんどの就活生が物流・運送業界の志望動機に困惑しています。点は線になる、という有名な言葉がありますが、まさにその通りで、一貫性は後から自分が作り出せば良いのです。嘘を書くわけではありません。あくまでも自分の体験を大切にし、必要に応じて新しい体験をしたり、過去の体験をつなぎ合わせたりしてストーリーにすれば良いのです。

幼少期の思い出がないなら、1つだけでも家族に宅急便を出してみて、会話のきっかけとなった、というストーリーは素敵ですよね。採用担当者の心象もよいでしょう。現在の若者は、家族関係が希薄になりがちなため、家族との会話のきっかけになったという話をすれば、他の就活生と差をつけられますし、同僚にも同じように心配りができると思われ、印象が良いです。

物流・運送業界の会社に採用をもらうためにすること

志望動機を離れて、物流・運送業界の会社に採用をもらうためにすることを書きます。

まず、志望動機を書く前の人間性の完成についてです。物流・運送業界は地味な職業ですが、正確性と几帳面さが求められます。大学の出席日数や、成績、バイトの継続状況は問題ないか、確認してみてください。履歴書の段階で不採用になるかどうかの分かれ道の1つです。

また、物流・運送業界ではIT化が進んでいます。自分の能力は現代の情報化社会に適応しているかも合わせて確認してみてください。IT化の一方で、一番筆記用具を使う業界といっても過言ではありません。不在連絡表に立ちながら電話番号やアルファベットを書いたり、急なお客様からの電話に対応し、出先でもメモを取ったりする機会もあります。

また、物流・運送業界で欠かせないのは免許です。いくらビジネスとはいっても、最初の研修では現場に立たされます。大型の免許も取らずに物流・運送業界を受験するのは、お門違いです。誠意や本気度が伝わりません。

本当に物流・運送業界に就職したいのであれば、履歴書に書ける資格は取っておいてください。よりよい履歴書でまずは書類審査を突破しましょう。

書類審査の次は面接です。お客様第一主義の物流・運送業界では言葉遣いはもちろん、身だしなみもみられます。

言葉遣いは後から研修などで鍛えられることが予想されますが、身だしなみは才能でもあり、改善がなかなか難しい部分でもあります。

笑顔は自然にできているでしょうか。お化粧は品のある程度のものでしょうか。容姿の良し悪しではなく、髪型やスーツ、ストッキングなど、清潔感を重視します。自分が普段人に与えている印象はどうでしょうか。お客様に不快な印象を与える身なりではないか、振り返ってみてください。

自分に荷物を配達されていると想像してみて、デモンストレーションしてみても良いでしょう。

物流・運送業界はどの企業も業務内容は重なります。お客様第一主義は変わらず、仕事の手順も、利益の上げ方もほとんど同じです。その中でどうしてその企業を選んだかは、採用不採用に大きく関係します。

したがって、物流・運送業界を目指すなら、個々の企業の社風やCSRを研究し、他社とは明らかに違う、という点を明確にしておくべきです。典型文を連ねても「他社でも同じことを言っているのではないか」と思われるだけです。

社風を研究するのに一番良い方法は、OB、OGを訪問することです。自分に大学の卒業生にその企業に勤めている人がいれば、コンタクトをとってみてください。親身になって教えてくれるはずです。外部の人が内部の様子を言い当てれば、採用担当者も「よく企業研究できいるな」と感じます。

履歴書の志望動機からだけでは分からなかった人間性や用意周到な一面も高評価になり、採用につながります。単純作業だからこそ、企業独特の雰囲気を感じ取って、アピールしていってください。

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