【履歴書】人事の心を掴む「得意科目欄」の書き方と例文

履歴書の得意科目欄の書き方

就活生のみなさんは履歴書の得意科目欄の正しい書き方を知っていますか?
企業に提出する履歴書において、重要なのは学歴欄や職歴欄だけではありません。就活生が学校でどのようなことを学び、何が得意なのかを企業側にアピールするためには、得意科目欄を正しく記入する必要があります。

得意科目欄は、決して「国語」や「数学」など、一言で済ませて良い項目ではありません。正しい書き方を知らず、得意科目欄を軽視している方も多いのではないでしょうか。

企業は、履歴書にある情報から就活生の実力を測ります。得意科目欄に適当な答えだけを書いて提出すれば、面接を前にして実力不足の烙印を押されかねません。逆に言えば、得意科目欄を自己アピールの場として適切に使うことができれば、就職活動を有利に進めることができるのです。

今回は、就活生が困りがちな「履歴書の得意科目欄の書き方」について詳しくご説明しましょう。

得意科目欄には、学生時代に得意だった科目だけを書くわけではありません。
重要なのは、「どうしてその科目が得意になったのか」「その科目の中でも特に得意な分野は」「その科目が得意になって得られた能力とは」「その科目を仕事にどう活かせるか」を明記することです。

いわば得意科目欄は、もうひとつの自己PR欄です。得意科目の話を絡めて、自分が企業にとってどれくらいプラスになる存在なのかをアピールすることのできる貴重な機会なのだと頭に入れておきましょう。履歴書というたった一枚の紙に、自分のアピールポイントを少しでも多く記載するため、得意科目欄を使いこなさない手はありません。

ここからは、得意科目欄に書きたいアピールの例文を科目別にご紹介していきましょう。

1:得意科目が国語の場合

私の得意科目は国語です。幼い頃から小説を読むのが好きだったため、より深く日本語の表現を学ぶため文学科に進学いたしました。インターネットの普及により人々の生活を取り巻く環境が変化していくなかで、正しい国語を使える人材は減ってきていると実感しております。しかし、日本で仕事をする上で、国語の重要性はいつの時代も変わりません。仕事上の人間関係を円滑に進めるためにも、国語能力は必要不可欠なものだと考えております。

2:得意科目が数学の場合

私の得意科目は数学です。私は世界の発展に欠かせない学問である数字の可能性に興味を持ち、大学では数学科で研鑽を積みました。機械工学やIT技術、一見して数字とは無関係に言える小売業のひとつひとつまで、全ての物事は数字によって形作られています。数学で身につけた論理的な思考は、さまざまな問題の改善に役立てると考えております。

3:得意科目が英語の場合

私の得意科目は英語です。小学生のころ海外の友人と話したいという思いから英会話教室に通い、高校卒業後は○○大学の英語コミュニケーション学科に進学いたしました。海外の方と直接会話することで、まだ日本では知られていない最新の情報を知り、広い視野を持ってビジネスに取り組むことに繋がります。国際共通語として使われる英語を話せることは、日本国内に留まらないグローバルなビジネスを展開するお役に立てると自負しております。

4:得意科目が理科の場合(生物・化学)

生物の場合

私の得意科目は生物です。小学生のころ、飼っていたザリガニの観察をしているうちに生物の生態に興味が湧き、大学では生物学を専攻しました。同じ種類の生物でも、それぞれの個体が違った行動様式をもっています。そのため生物学では同じ実験をしても毎回同じ結果が出るとは限らず、根気のいる作業を繰り返し行いました。結果を得ることが難しくとも諦めずに挑戦する姿勢は、社会に出てからも役立つものだと確信しています。

化学の場合

私の得意科目は化学です。小学生の理科の授業で、地球上にある全ての物質は化学的な物質で形作られていることを知り、他の学問にはないロマンを感じて○○大学の化学科に進学しました。化学を学ぶことは、私たちの住む世界を知ることです。普段の生活の中で見過ごしがちな世界の仕組みを理解し、他人とは違った発想を生む足がかりになります。私は化学を学ぶ中で、解決困難な問題に対し、系統立てた対策を打ち出す術を学びました。

5:得意科目が社会の場合(地理・公民・日本史・世界史)

地理の場合

私の得意科目は地理です。地理は、世界中のあらゆる考え方の基礎となる学問です。政治、宗教、思想など、人間のあらゆる考え方の根幹には、それぞれの土地が抱える問題があります。日本人にとっては理解しがたいような海外の習慣にも、実はその土地ならではの理由があることを知れば、異なる文化に対しても警戒心を持たず対等に接することができます。物事の原因を知ることで何かの理解を深めるという技術は、社会に出てからも企業間の連携に役立つと考えています。

公民の場合

私の得意科目は公民です。現代私たちの生活を取り巻く世界情勢や、今後私たちに課せられた課題を理解するために公民は重要な教養だと思います。インターネットの普及と共に、国内に居ながらにして世界中の方とやりとりができるようになった現代、私たちには自国と他国の事情を比べ、理解を深める責任があります。公民を学んだことは、広い視野を持って世界の方々と対等なビジネスを行うために役立つと考えています。

日本史の場合

私の得意科目は日本史です。子供のころ時代劇を見るのが好きで、進学した大学では地域の歴史や伝承に関する研究を行っていました。私たちの住む国の歴史を知り、かつてこの国で起こった出来事を知ることは日本人として必要不可欠な教養です。海外で仕事をする方の増えてきた現代だからこそ、自分の国の歴史を見直し、海外のビジネスパートナーに日本という国の素晴らしさを伝えることが大切だと考えています。

世界史

私の得意科目は世界史です。○○大学の史学科に進んだことも、父親が貿易関係の仕事をしていたことから海外に興味を持ち、世界史の本を読み漁ったことがきっかけでした。数学や国語に比べると軽視されがちな世界史という学問ですが、現在日本が抱えるTPP問題など、多くの問題の本質を見極めるためには世界史の知識が必要になります。世界史を学べば、日本と世界の歴史的な関わりから、それぞれの国が抱える問題の本質を見出すことができます。私は世界史を通じて海外の方がどのような経緯で現在の考え方に至ったのかを知り、より高い視点から物事を見られるようになったと自負しています。

6:得意科目が体育の場合

私の得意科目は体育です。子供のころから体力に自信のあった私は、大学でもバスケットボールのサークルに参加していました。バスケットボールは、チームメイトとの連携が大切なスポーツです。互いの動きをよく観察し、息のあったパスワークができなければ勝利を収めることは出来ません。社会においても、チームプレーの大切さは同じだと考えています。仕事仲間との連携を深め、互いの欠点を補い合うことが必要不可欠です。スポーツで培ったコミュニケーション能力は、仕事の上でも必ずお役に立てるはずです。

7:得意科目が音楽の場合

私の得意科目は音楽です。小さいころからピアノのレッスンを受けており、先日もコンクールで入賞することができました。ピアノはただ鍵盤を叩くだけではなく、ほんのわずかな音の強弱や、テンポの違いが大切な楽器です。小さな差が音楽の世界観を深め、表現力を生みます。表現力を極めるため、ピアノの演奏者は普段の生活から細かな気配りを大切にしています。音楽だけでなく社会生活においても、細やかな気配りで仕事に取り組みたいと考えています。

履歴書の得意科目欄の例文

ここからは、履歴書の得意科目欄の書き方で注意したい間違いについて、いくつかの例文を用いてご説明しましょう。まず一つ目に注意したいのは、履歴書の得意科目欄はただ得意な科目を羅列するのではなく、その科目が社会でどのような役に立つのかを意識してアピールすべきだという点です。厳密に言うと、企業は就活生の得意科目を知りたいわけではありません。企業は「就活生が得意科目を通して企業にどのようなメリットを与えるのか」「得意科目欄を通して論理的な説明ができるのか」などの点を見ています。履歴書の得意科目欄に「国語」とだけ書いてしまうことは、文章の論理的な書き方を知りませんと言っているようなものです。以下の例文に目を通し、正しい書き方をチェックしておきましょう。

×悪い例①

得意科目:国語

○良い例①

得意科目:私の得意科目は国語です。小説好きだった父の影響で幼いころから文学作品に触れていた私は、○○大学文学研究科に進みました。正しい敬語を使うことのできる国語力が、ビジネスパートナーに失礼のない対話に役立つと考えています。

二つ目に注意したいのは、履歴書に他人を貶めるようなことを書いてはいけないという点です。就職活動は自分がいかに他の就活生よりも優れているかをアピールする場であるため、履歴書のPR文は無意識に自分と他人と比べてしまいがちです。

しかし、「○○な人よりも自分のほうが凄い」というような文章は、読んでいて気持ちの良いものではありません。面接官から無用な反感を買わないためにも、履歴書は自分の良さをアピールしつつ、他人を貶めない書き方を意識しましょう。

×悪い例②

得意科目:私の得意科目は数学です。数学を学んでいると、数字に疎い人よりも世の中のことを深く理解することができます。数学が不得意な人は会計などで失敗しがちですが、私は計算能力には自信があるため計算ミスを最小限に抑えることができ、簿記の資格も取得しています。

○良い例②

得意科目:私の得意科目は数学です。数学を学んだことで、IT技術などの数字に関わる世界をより深く理解することができるようになりました。小学生のころからそろばん塾に通っていたため計算能力には自信があり、高校在学時には簿記1級の資格も取得しています。

三つ目に注意したいことは、科目そのものの説明だけで得意科目欄を埋めてしまわないようにすることです。得意科目欄をびっしり埋めようとするあまり、ゴチャゴチャとした科目の説明をしてはいけません。面接官は科目について知りたいのではなく、その科目を学んだ就活生のことを知りたいのです。科目の説明は最小限に抑えて、その科目がもたらすメリットを中心に文章を更生しましょう。

×悪い例③

得意科目:私の得意科目は英語です。英語は世界の公用語と呼ばれ、もともとはイギリスで使われていた言語でしたが、アメリカ合衆国の成立と共に世界中で使われるようになりました。英語が話せることは、世界中の人と話せるということなのです。

○良い例③

得意科目:私の得意科目は英語です。世界の公用語ともいわれる英語を学んだことでグローバルな視点で物事を考えられるようになりました。高校時代には海外留学の経験があり、英語でのビジネス会話にも自信があります。私の英語力を海外のお客様とのやりとりに役立てたいと考えています。

最後に、得意科目欄を書くときのコツに関する例文です。得意科目欄は入社したい企業の事業内容に合わせて書き分けるのがコツです。科目は同じで構いませんが、自分の得意科目が「その企業にとって」どのようなメリットをもたらすかは、事業内容によって大きく異なるはずです。

×国内観光業に履歴書を提出する場合の悪い例

得意科目:私の得意科目は英語です。ビジネス英会話も習得しているので、海外に向けたグローバルなビジネスのお手伝いができます。

○国内観光業に履歴書を提出する場合の良い例

得意科目:私の得意科目は英語です。ビジネス英会話も習得しているので、外国人観光客の接客対応には自信があります。

このように、企業が求める人材に合った文面を作成しましょう。例文のように、国内のみでビジネスを行っている企業に「海外に向けたグローバルなビジネスを…」という提案をしても仕方ありません。それどころか事業内容を理解していないとみなされ、マイナス評価につながってしまいます。

複数の企業に履歴書を提出する場合でも、全く同じ文面で履歴書を作成するのではなく、一社づつ丁寧に履歴書の文面を書き換えるべきです。特に得意科目欄は、どの企業にでも出せる平凡な文章ではなく、この企業だからこそ役立つという特別なメリットを書き込むようにしましょう。

履歴書に書くような得意科目がない場合の対処法

得意科目が無いという方でも、履歴書の得意科目欄は絶対に空欄で提出してはいけません。

空欄での提出がルール違反というわけではありませんが、しっかりと得意科目欄を書き込んで提出された他の就活生の履歴書と比べたときに「やる気の無い就活生」という評価を受ける可能性が高いからです。

就職活動では、「絶対この企業に入社したい!」という情熱のある人のほうが絶対に有利です。企業は、面接の時点でやる気の無い人を採用してはくれません。書類審査の時点でマイナスの評価を受けないためには、履歴書の得意科目欄をちゃんと書いておく必要があるのです。

どうしても得意科目が思いつかないという方は、得意科目というもの複雑に考えすぎていませんか?履歴書に記載する得意科目は「この科目なら学年の誰にも負けなかった!」というほど優れた分野でなくても良いのです。人と比べるのではなく、学生時代その他の科目よりも成績が良かった科目を選ぶだけで構いません。

「小難しい小説を読むよりは計算をしているほうが好きだった」という方なら得意科目欄に数学と書けば良いですし、「勉強よりは体を動かすほうが好きだった」という方なら得意科目欄に体育と書くことができます。

面接会場では得意科目について質問されることがあったとしても、その科目の習熟度を他の就活生と比べられるわけではないので、得意科目選びで気負いすぎる必要はありません。これといってズバ抜けた得意科目が無いという方は、シンプルに好きな科目を選んで得意科目欄に書き込みましょう。

面接において、大切なのは得意科目そのものではありません。就活生がその科目を何に役立てるのかをアピールすることが大切なのです。仮に自信が無かったとしても「そんなに得意だった訳ではありませんが、他の科目よりは数学が…」のようにネガティブな書き方をするのではなく、「私の得意科目は数学です。数学はビジネスの場でも○○の役にたちます」といった具合に堂々と書き込みましょう。

履歴書の得意科目欄に書くものとして不適切なもの

履歴書の得意科目欄には、自分が学んできた中で最も深い知識をもった科目を選びます。代表的なところで「国語」「数学」「英語」といった科目がありますが、専門知識のある方は「古典」「統計学」といった細かい科目を記入しても構いません。一般にあまり知られていない専門的な科目であっても、その科目を学ぶ上で得た知識が社会で役立つことを論理的に説明できるなら問題ありません。

ただし、どのような科目でも良いとはいえ、ビジネスに役立つ可能性の低い科目は避けたほうが無難です。

例えば「道徳」「保健体育」「学級活動(ホームルーム)」などはビジネスに直結するメリットがあるとは考えにくいため、履歴書に書き込む得意科目としては不適切です。また「算数」「生活」のように、小学校でしか学ばない科目も止めたほうがよいでしょう。

「美術」や「音楽」は悪くありませんが、職種によって評価が分かれます。芸術系の科目は、表現力を必要とする芸能関係やアート関係の企業では高く評価されますが、その他の一般職では数学や英語の方が重宝されます。こうした芸術系の科目を得意科目欄に書き込むのは、入社したい企業の種類によって使いわけると良いでしょう。

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