「マーケティング職」に資格は必要なのか|資格一覧・種類・年収など

マーケティング職に資格は必要なのか?

マーケティング職は何か専門知識を使って企業の製品やサービスの売り上げを伸ばす専門職の一つです。専門職の場合、大抵はその専門分野に対する資格が用意されています。

例えば経理の場合は日商簿記が経理としての知識レベルを表す資格となりますし、法務担当者にはビジネス実務法務検定の様な資格が知識レベルを表す目安となります。

では、マーケティング職の場合、資格は必要なのですしょうか。まず、税理士になるためには税理士資格、弁護士になるには弁護士資格、医者になるために医師資格という様に仕事をはじめるにあたって資格の取得が前提となる職業があります。

しかしマーケティング職として仕事を始めるにあたって何か必要な資格があるわけではありません。つまり、新卒1年目でもマーケティング職として採用されればすぐにマーケティング職として活動できるのです。

では、例えば経理における日商簿記の様に、その人のマーケティング能力を示す目安となる資格があるのかというとそれもマーケティング職にはありません。

後述するようにマーケティングに関する資格はあるのですが、マーケティングの仕事は決まった答えが無いので試験として一律に能力を評価する事ができないし、資格の認知度も高くないのでマーケティング職としての資格を持っているからマーケティング能力が高いという事は言えません。

マーケティング職の評価は資格を持っているかよりも、どの様な業界、製品が得意なマーケッターなのか、過去どの様なマーティングの成果を上げているのかという風に実績をベースに評価される事が多いのです。

この様な事から、マーケティング職において資格はあまり重視されませんがではマーケティング職の資格に意味はないのでしょうか。

マーケティング職で資格がないとどうなる?

既にマーケティング職として働いている場合は実績ベースでの評価になるので資格は重きを置かれていませんが、マーケティング職未経験の就活生の場合はまた話しが変わってきます。

企業が人を採用する事を考えてみてください。メーカーであれば一番多いのはおそらく工場で働く作業員でしょうし、証券会社などの金融機関であれば営業職の比率が一番多くなります。

では、マーケティング職はどうでしょうか。おそらくマーケティング職の人数を一番多く採用するという企業はないのではないでしょうか。

特に就活生の場合は総合職の様な形で、営業も、人事も、法務も、マーケティングも部署を限定せずに新卒という形で一括採用されます。

この様な採用の仕方でマーケティングの部署で働きたいと思っていても、人材の比率を考えるとおそらく営業などに回される確率が高いのではないでしょうか。

この様に新卒で就職活動をしている場合、マーケティングを担当したいと思っていてもマーケティングの部署に配属される確率はとても低いのです。ここで役に立つのがマーケティングの資格です。

マーケティング職を評価する際に資格はあまり重要視されないとしても、新卒未経験の人の中からマーケティング部門に配属する人を決める際にはマーケティング関連の分野を専攻していたかやマーケティング関連の資格を保有しているかどうかを考慮して決定します。

つまり、就活生にとってマーケティング職の資格はマーケッターとしての能力を示すのではなく、そもそもマーケティング職に配属される為に必要になってくるのです。

マーケティング職で有利になるおすすめの資格一覧・種類

では、どの様な資格を取得すればマーケティング職で働く際に有利になるのでしょうか。

簡単に取得できるインターネットマーケティングに関する資格

マーケティング全般の関する資格はあまり存在しませんがインターネットマーケティングに限定すると色々な資格があります。

例えば、インターネットマーケティング全般に関する知識を問うネットマーケティング検定、ホームページのアクセス改善に特化した資格である、ウェブ解析し、Webアナリスト検定、ネット広告の運用に関する、Google AdWords認定資格、Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定など様々な資格があります。

これらの試験の難易度はそれぞれ特化しているジャンルが違うので一概に言う事ができませんが、どれも合格率が高い試験なのでそれほど難しくないという事ができます。

この様なインターネットマーケティングに特化した資格はマーケティング職としての総合的な知識を問う資格ではないので、この様な資格を持っているからといって、マーケティング職に配属される確率があがるというわけではありません。

オードソックスなマーケティング職の資格

一番簡単でオーソドックスな資格が、マーケティング・ビジネス実務検定です。これはマーケティングに関するオーソドックスな知識を問う試験で難易度は三段階に分かれており、簡単なものから順に以下の様になっています。

・マーケティング・ビジネス実務検定資格C級
・マーケティング・オペレーション基礎レベル(定型業務ができるレベル)
・マーケティング・ビジネス実務検定資格B級
・マーケティング・オペレーション応用レベル(業務の運営ができるレベル)
・マーケティング・ビジネス実務検定資格A級
・マーケティング・戦略レベル/マーケティング・マネジメントレベル(戦略立案、意思決定や管理、判断業務ができるレベル)

試験内容はマーケティングに関するフレームワークや知識を問う問題であり、実務経験がなくても十分に理論を覚えるだけで取得可能な資格です。

合格率は非公表となっていますが、問題の内容だけで考えれば、大学生、マーケティング以外の専攻の学生であっても勉強すればA級であっても十分に合格可能な資格であると言えます。

マーケティング職でこれを持っていれば自慢できる高難度資格

マーケティング職は専門職ではありますが、マーケティング以外にも幅広い知識を求められます。

例えばそのマーケティング施策を行う為の資金を会社の運転資金から捻出できるかを検討する為には財務の意識が必要となりますし、そのマーケティング施策が何らかの法律に抵触しないかを考える為には法務の知識が必要となります。

また、マーケティング施策がより上位のレベルの概念である会社の戦略、戦術に一致しているかを検証する為には会社の経営に関する知識が必要となってきます。この様な事からマーケティング職の中には中小企業診断士という資格を取得している人もいます。

中小企業診断士とは中小企業基本法に定められた、中小企業に対する経営コンサルタント職で合格率は高くて10%程度だと言われています。

専門学校に通ったり、経営学部などで専門知識を保有していなければ困難な資格であるので、マーケティング職を志望する際に中小企業診断士を持っているという事であれば企業内でマーケティングや企画の職種に配属されやすくなります。

以上の様に、マーケティング職に関する資格について説明してきましたが、WEB系の資格は置いて、まずはマーケティングの部署に配属される確率を高めるためにマーケティング・ビジネス実務検定のC級からA級の資格取得を目指し、より専門的にマーケティング職を目指すのであれば中小企業診断士を目指すのが良いでしょう。

マーケティングの資格を取得したいときにオススメの本

では、マーケティングの資格を取得したい時にどの様な本で勉強すれば良いのでしょうか。一義的に言えるのが資格取得の為にはその資格対策の専門の本で勉強した方が良いという事です。

例えばマーケティング・ビジネス実務検定については開催している団体が公式の問題集やテキストを刊行しているのでそれで勉強するのが一番良いでしょうし、中小企業診断士の資格取得の対策本としてはTACの様な資格取得の専門学校が対策本を刊行しているのでそのテキストで勉強するのが良いでしょう。

この様に、オードドックスな試験対策本以外に深くマーケティングの基礎知識を理解する為に読んだ方が良い本としてはドラッカーやコトラーの様なマーケティングの大家と言われている研究者がマーケティングについて書いた本は今でもマーケティング担当者が読んでおくべき基本書という風に言われています。

また、日本の代表的なマーケッターの書いた本としては、USJの再建の立役者である森岡 毅の「確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力」や東証一部上場のマーケティングコンサルティング会社の創始者である船井幸雄のマーケティング手法をわかりやすく説明した「船井流・「数理マーケティング」の極意」などがあります。

この様にマーケティングの資格を取得する為には資格を行っている団体や予備校が出している対策本を読むだけではなく、基本書を読む事によってより深くマーケティングのノウハウや考え方を理解できる様になります。

マーケティング職が資格を持っていると年収があがる?

この様に、マーケティングの資格や取得する際に読みたい本について説明してきましたが、この様なマーケティング職の資格を持っていると年収があがるのでしょうか。残念ながらほとんどのケースでは資格を取得したからといって年収があがる事はありません。

中小企業診断士に関しては資格を取得する事によって資格手当が貰える会社は存在しますが、すべての会社で中小企業診断士に資格手当を支給しているわけではありませんし、マーケティング・ビジネス実務検定やウェブ解析士などの資格はマイナーな資格なのでそもそも認知されている事が少ないからです。

この様にマーケティング職で資格をとっても年収があがらないからといってマーケティング職が薄給であるという訳ではありません。

企業においてはマーケティングとは売上や利益を左右するとても重要な部署の一つで、マーケティングの責任者が有能であれば会社の業績は格段に変わります。

この様な事から、有能なマーケティング担当者は企業にとって高待遇で扱われます。つまり、資格で年収は変わらないけれども、マーケッターとして優秀であれば資格の有無に関わらず高収入で働く事が可能になります。

冒頭でも述べた通り、マーケッターの評価基準はどの業界やどの様な手法のマーケティングに強くて、今までのどの様な実績をあげてきたのかという実績ベースの評価となります。

よって素晴らしい実績のマーケッターは高収入になりますが、そもそも新卒として企業でマーケティング職になるのは狭き道です。よって、そもそも企業でマーケティング職に就くために資格が必要になるのです。

マーケティング職の資格をとっても、年収があがらないからといって資格取得を諦めるのではなく、資格を取得してマーケティング部門に配属されて、マーケッターとして実績を積んで年収を上げようとする事が重要です。この様な意味でもマーケティングの資格は年収を上げるためにとっておいた方が良いでしょう。

マーケティング職に必要なスキル

最後にマーケティング職に必要なスキルについて説明します。主に必要な能力は2つで計数管理能力と調査分析能力です。

まず、マーケティングの仕事は営業とは違い売上に直接結びついているかわからない仕事です。

例えばテレビCMで新製品の紹介をしたからと言ってそのCMが売り上げにどの様な影響を与えたのかは測定困難ですし、企業のイメージを良くするという漠然とした目的のスポーツチームのスポンサーなどは効果があったのか、なかったのか判断できません。

この様な理由から、マーケティングという仕事はある種芸術的な仕事なのでお金に換算できない仕事をしているんだという風に説明する人もいます。

しかし、経営者の立場からすればマーケティング職は広告やキャンペーンなどに投資をして会社の売り上げを最大化する仕事なので、マーケティング費用の投資効果についてきちんと説明して貰う必要があります。

また、実際投資効果をきちんと説明できる人は少ないので、物事を定量的に分析し、マーケティングの費用対効果が説明できる計数管理能力がある人はマーケティング職の中でも経営者に重宝されます。

次に必要なスキルが調査・分析能力です。マーケティングのキャンペーンには創造力が必要ですが、それは単なる思い付きではありません。

入念に下調べを行った調査結果の上に構築された答えがマーケティングの施策なのです。よって、マーケティング職には創造力よりも良い結果を出すためにデータを調査・分析する能力が高い人が求められるのです。

この様な理由からマーケティングの成功率を上げるために調査・分析能力が高い人はマーケティング職において重宝されます。

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