【履歴書/エントリーシート】学歴欄の「大学院」の書き方・例文

履歴書・エントリーシートの学歴欄に大学院を書くときの書き方

就職活動を行う上で選考のファーストステップとして履歴書やエントリーシートなどを用いた書類選考が課されることが多くあります。数十社の企業へのエントリーが珍しくない昨今、履歴書やエントリーシートの記入は非常に手間のかかる作業です。

また、エントリーシートや履歴書を書く上では間違いは許されませんし、一度書き損じてしまうと再び書き直さなくてはならないということもありますので、書き始める前にポイントを抑えて注意しながら記入していくことが重要です。

特に、新卒学生向けに市販されている履歴書用紙に付属している記入例は、大学卒業の学生を想定しているため、院生の場合にはいくつか注意するべきポイントが他にあります。

ここでは、院生が履歴書およびエントリーシートに学歴を記入する際に注意するべき点を紹介します。

履歴書・エントリーシートの学歴欄に大学院を書くときの例文

学部卒の学生の場合、エントリーシートなどの学歴欄には中学卒業から大学卒業までを記入するのが一般的です。学歴欄へ記入する学歴が一般的に中学卒業以降とされているのは、小中学校は義務教育であり、入学・卒業時期が自明であることから記入する必要がないとされているためです。

では、院卒の場合はどうでしょうか。実は院卒の場合は、学部卒の場合と異なり高校卒業以降の学歴で良いとされています。これは限られた学歴欄の中で最終学歴までを説明する必要があるためです。もちろん、中学卒業以降から書き始めたとしても決して間違いではありません。

ただし新卒学生が書くエントリーシートや履歴書においては、学歴欄は職歴欄と統一されていることが多く、職歴欄に「職歴 なし 以上」の3行を書く必要があるため、中学卒業以降から記入する場合には残りの行内で学歴を書ききれるかを予め確認しておきましょう。

また、院の課程は大別すると修士課程(博士前期課程)と博士課程(博士後期課程)が存在しますので、これらを明示することも必要です。また、博士課程まで進学した学生の中には修業年限内に学位を取得できなかった学生もいます。こういった場合は、その事情を学歴に書く必要があります。単なる中退と区別するために、「単位取得退学」の場合にはその旨を明示するようにしましょう。

以下に2018年大学院修士卒の学生の学歴欄の記入例を紹介します。浪人、留年がない場合の例ですので、各自の実際の状況にあわせて適宜変更するようにしてください。また、履歴書やエントリーシートにおいては西暦・和暦表記は統一する必要がありますので注意が必要です。

学歴
2012年(平成24年)3月 ○○高等学校 卒業
2012年(平成24年)4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
2016年(平成28年)3月 ○○大学○○学部○○学科 卒業
2016年(平成28年)4月 ○○大学大学院○○研究科○○専攻(修士課程) 入学
2018年(平成30年)3月 ○○大学大学院○○研究科○○専攻(修士課程) 修了見込み

履歴書・エントリーシートの学歴欄に大学院を書くときは卒業?修了?

上記の例では、最終学歴として「大学院修了見込み」と紹介しましたが、「卒業見込み」という表現は間違いなのでしょうか。結論から言えば、大学院で学問を修めた場合には「修了」という表現が正しく、「卒業」という表現は誤っています。

「入学」は学歴のどのステップでも共通して使うことができるにも関わらず、なぜ「卒業」と「修了」は使い分けなければならないのでしょうか。

卒業と修了の違い

実は「卒業」と「修了」には明確な違いが存在します。国語辞典で、「卒業」と「修了」の意味を調べてみると、以下のような説明が見て取れます。

卒業:学校の全課程を学び終えること。
修了:学業などの一定の課程を終えること。

つまり、中学や高校、大学は学校が取り決めたすべての課程を学び終えて、その学校を離れることを「卒業」と表現するのに対し、「修了」はあくまで所定の学問を修めることを意味した言葉なのです。しかし、国語辞典の説明だけでは理解しづらい部分もありますので、大学院のシステムを紹介しながら「修了」という言葉が指す意味合いを説明します。

院の場合は修士課程であれば修士論文を、博士課程であれば博士論文を執筆する必要があります。院の規定はそれぞれ異なりますが、修士課程の場合であれば修士論文を1報出すことが最低条件として定められていることが多いのに対し、博士課程の場合には複数の論文を出すことが求められている場合が多くなっています。多い場合であれば、5報の論文を執筆するよう求めている専攻も中には存在します。

つまり、学部では所定の単位を取得することに重きが置かれるのに対して、院では所定の単位取得に加えて論文の執筆に重きをおいているのです。そのため、院では論文の執筆をもって一定の課程を終えたと認定する意識が強いため、大学院の場合には「修了」という表現が用いられるのです。