なぜあなたのエントリーシートは通らないのか|ESが通る人の特徴

エントリーシートが通らない理由

就職活動を開始した学生が最初に直面する課題にして、すべての基礎となるのがエントリーシートです。履歴書の場合は、自己PRや志望動機、趣味・特技など記入する内容が限られていますが、エントリーシートには自己PRなどの一般的な設問に加え、その企業が独自に設けた設問が設けられている場合も多く、何を書けばよいのか迷ってしまう学生も多いのではないでしょうか。

書類が通らないということに悩む学生は多く、設問に対して自分が考えていることをありのままに書く学生も見受けられます。しかし、「書類選考」という言葉があるように、これらの書類に書かれたことを通じて企業の担当者は学生を選考しています。

つまり、その企業が求めている人材や能力と学生自身のアピールポイントが一致していなければ、書類が通らないとしても無理はありません。実際のところ、学歴や経歴などが同じレベルであるにも関わらず、学生間で書類通過率が大きく異なるということはよく見られることです。

ここでは、はじめにエントリーシートが通らない理由をふたつに分けて説明します。

自己PR, 志望動機に問題がある場合

書類が通らない原因のうち、根本的な問題として、自己PRや志望動機にそもそもの問題がある場合について考えてみましょう。

先ほども述べましたが、自己PRや志望動機といった文章は思いつきのままに書けばよいというものではありません。書類の中に書かなければならないのは、「自分はその企業で何をしたいと考えているのか」と「その業務の中で自分の能力は活かせるのか」の二点であると言っても過言ではありません。設問で何を問われているのか、を意識することで的確なアピール文を構成することが必要です。

企業独自の設問に対する解答に問題がある場合

場合によっては、一見奇妙に思えるような問題が問われることもあります。書類が通らない学生の場合、これらの設問に自分の考えを素直に書いてしまうことが多々あります。

これらの書類は感想文ではなく、選考の一環であるということを考えれば、その設問を通じて企業は自分の何を測ろうとしているのだろうか、という思考に行き着くはずです。この意識を持って文章を書くことが重要になります。

エントリーシートが通る人の特徴

書類通過率の高い学生は、自己PRなどの基本的な文章の完成度が高く、主張が明白です。また、企業独自の設問に対しても設問の意図を把握し、企業説明会などで仕入れた、その企業が求める人材像にそった解答を書く傾向にあります。

例えるならば、家電量販店にコストパフォーマンスの良い冷蔵庫を探す顧客がやってきた時、優秀な店員であれば有名中国メーカーの安価な冷蔵庫を薦めることでしょう。これが優秀な学生が行っている書類の書き方なのです。つまり、相手のニーズを読んで、それにあった答えを提示しているのです。

これに対して、書類が通らない学生がやっていることは国産の高性能冷蔵庫を薦めているようなものなのです。店員が商品の出来に満足していようと、顧客の求めているものでなければ商品は売れないように、たとえ文章それ自体の完成度が高くてもアピールポイントのずれた文章を書いていては書類通過率が低くなったとしても仕方ありません。

仮に、受験しようとしている企業が「向上心の高い人材」を求めていると説明会などで宣言したとしましょう。その企業のエントリーシートの中に、「学生生活の満足度を100点満点で採点してください」という設問があった場合、自分が送ってきた学生生活に自信満々で100点を付ける学生と、全力で取り組んではきたが悔いが残る点があると言って70点を付ける学生がいた場合、この設問にのみ関して言えば、書類通過率が高いと考えられるのは後者の学生なのです。

エントリーシートが通らない人の特徴

書類が通らない学生には、さまざまな問題があります。

文章に一貫性がなく主張が見えてこない学生もあれば、そもそも日本語として整合性のない文章を書いている学生もいるためです。

いずれにせよ言えることはアドバイザーなどの添削を受けず、書類作成を独りよがりで行っている傾向があるということです。自分ではそれなりに満足する文章であったとしても、読みやすさや分かりやすさがその文章に備わっているかは別問題なのです。

それでは、そういった学生が書類通過率を向上させるためにはどうすればよいのでしょうか。

エントリーシートが通らない人がすべきこと

自己PRなどの基本的なアピール文がうまく書けない場合には、まず自己分析を万全の状態にし、アピールする能力を決めたあとで具体的なエピソードを用いて自分にその能力が備わっていることを示すための説得力のある文章を構成するという構成法を身につけることが重要です。キャリアアドバイザーに相談すれば、文章の構成法を教えてもらえるでしょうし、文章の問題点を指摘してもらうことができるでしょう。

またアドバイザーや先輩などに書類を読んでもらう場合は、できるだけ多くの人に文章を読んでもらうことが重要です。そしてその中で最も厳しい指摘をしてくれた人をメインに頼りながら、文章をブラッシュアップしていくことをおすすめします。最終稿が書き上がるころには、多くの方にとって読みやすい文章になるはずです。

また、企業が独自に設けた設問については企業が求める人材像を把握することが重要です。書類選考の前に説明会が実施される場合は可能な限り参加することをおすすめします。説明会の中で求める人材像や能力についての説明をされる場合が多いためです。

もし、説明会がない場合や参加できない場合は、企業の採用情報ページを読むことも重要ですが、中途採用ページを見つけて募集要項を読むことも大切です。中途採用の場合、基本的には即戦力となる人材を募集しているので募集要項の欄に求めるスキルや能力が書かれていることが多いのです。これらの情報を元に、企業が求める能力を把握しそれらの能力を自分が備えているということを書類の中でアピールするのです。

エントリーシートの書き方のコツ

エントリーシートを書く上では、何が問われているのかということを常に意識しながら文章を構成することが重要です。

ただ、無理に企業が求める人物像に自分をすり寄せていく必要はありません。企業が学生に求める能力が5つあったとして、それらすべてを完璧に備えた学生はほんの一握りですし、すべて揃っていなかったからといって不利になるというものでもありません。

大切なのは、きっちりとした自己分析を行った上で、その企業が求める能力が自分に備わっている場合には、具体的なエピソードを引用しながらアピール文を作成するということで、企業が求める能力のうちのいくつかが自分に備わっていないのであれば、それらの能力を身に付けるために努力しているということをアピールすればよいということなのです。

自分の至らぬ点を客観的に把握しているということは好印象を与えますし、改善に向けて努力しているという姿勢には向上心が感じられます。基本的に、日本の就職活動は「ポテンシャル採用」であるとされています。学生が持つ専門的技術や高度な知識などを評価するというよりも、その学生が4年間で身に付けた能力や本来その人が持っている特性などを総合的に判断して、「将来的に」その人材がその企業の中で活躍できるのかを判断しているのです。

就職活動においては、ほかの学生と比べて優劣を気にするのではなく、自分の能力や強みを発揮できる企業を見つけることが大切です。自分に合った企業を選び、自分の夢を実現するための一歩を踏み出しましょう。